旦那でADHDの特徴を確認してみる【衝動性編】

ADHD衝動性編 ADHDの話

わたしは専門家ではありません。
ネスケの場合と、わたしが調べたことをまとめて書いています。
参考程度にお読みください。

※この記事は、2022/06/26に更新されました。


ネスケ
ネスケ

発達障害(ASD+ADHD)と
診断されているネスケです


ネスケ子
ネスケ子

妻のネスケ子です
私たちの紹介はコチラ

以前、ADHD(注意欠如・多動症)の『不注意優勢型』について、ネスケの場合として書きました。

ADHDは、基本となる3つの特性があります。

旦那ネスケは、『不注意』の特性が目立ちます。

ですが、同じ程度に『衝動性』の特性もあるんです。

不注意の特性では、忘れ物、失くし物、ケアレスミス、片付けが出来ないなどの困りごとが多くある。
(詳しくは、『旦那でADHDの特徴を確認してみる【不注意編】』をお読みください。)

衝動性は、その名の通り『衝動的な行動(言動)』

その特性がどのように困りごとへと繋がるのか?

ネスケの場合として(我が家の場合)、説明していきます。


ネスケ子
ネスケ子

それでは『衝動性』について詳しく書いていきます。

少し長くなるかもしれませんが、イラストなどでネスケの場合として説明していきます。

衝動性と多動性は一緒に説明されることが多いと思いますが、今回は分けて書いていきます。







衝動的な言動が目立つ「衝動性」の主な特性

衝動性の特徴は、その名の通り『衝動的』な言動が目立ちます。

『衝動性』の主な特性

  • 思いつきで行動する
    (無計画、無秩序)


  • 思ったことを口に出してしまう

  • 衝動買いをしてしまう

  • 感情的になりやすい

  • 話が止まらない

  • 人の話を最後まで聞かずに遮って話してしまう
    (人の話は聞かないで自分の話を始める)

  • 頭の中が混沌として思考をまとめられない
    (頭の中が忙しい)


    などなど…

衝動性の特性を持つ方は、『目の前にある「楽しい」を優先させる』ということがあります。

ドーパミンなど神経伝達物質が不足している(枯渇している)ことから、脳が正常に機能しなくなってしまう。
そのため、「実行機能障害」が起こったり「脳内報酬系の障害」が現れます。

今やらなければならないことがあっても、目の前の楽しいことを優先させてしまい「先延ばし」へと繋がる。(楽しいというか、好きなことや目についたことなどを優先させる

衝動性の特性からの困りごとは、本人も後々困ることがあります。
ですが、本人より周囲の人が困ることが多いとわたしは感じています。

ネスケの衝動性からわたしが困っていても(困るのとムカつき)、ネスケ自身はそれほど困っているとは思えませんでした。(その様子にまたムカつく)

ネスケ子
ネスケ子

わたし困ってるんだけどっ?

ネスケ
ネスケ

仕方ないだろ?

だって、急にこっちが良いって思ったんだから。

こんな感じに「仕方がない」で済まされる日々でした。

ネスケ子
ネスケ子

「目の前の楽しい」を優先させる特徴があるネスケ。

衝動的からの困りごとを、わたしとネスケの場合として書いていきます。




「衝動性」の困りごと~ネスケの場合~

以前のネスケは、「衝動性」からの困りごとはあまり感じていなかったと思います。

そしてわたしは、ネスケの衝動性からの困りごとは今も昔も変わらずにあります。


先程ネスケに、「衝動性」の困りごとを書き出してもらったのでご紹介します。

旦那ネスケが「衝動性」で困ること

  • 予定に衝動性が現れ確実に予定どおりにいかない

    予定通りにこなしても衝動性を優先して後悔


  • 予定を決めても新たな良い案がでてくる(思いつきが浮かぶ)

    相手はもちろん、自分も実は困ることになる


  • 衝動性がちょこちょこ出てくることによって、相手に合わせづらい

    人との関わりが減る

※『ルールやマニュアルがある仕事ではミスに繋がる』ということも書いてありました。

自分の衝動的な言動から、自分も身近な人も困るということを自覚しているネスケです。

自覚していても特性がなくなることはありません。

衝動的な言動は、周囲の人からは「自分勝手」と思われることが多い。

本人は気をつけているつもりでも、どうにもならない部分が「発達障害」の障害だと感じています。

ネスケ
ネスケ

常に「気をつけよう」って意識すれば、衝動性とか特性を抑えることはできると思う。

けど、常に神経を尖らせて意識するのは無理。

普通に生活していても疲れやすいのに、そこまで気をつけていたら生活ができないほど疲れると思う。

気をつけているつもりでも、それでも無意識に特性は出ている。

これでも、本当に気をつけているんだよ…。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性は「誰にでもある」と思われがちですが、誰にでもないほど日常生活に支障が出ます。

★誰にでもある事だけれど日常生活に支障が出るほど~ADHDの特性~




次に『衝動性』の特性による、妻ネスケ子の困りごとです。

日々、ネスケの衝動性に振り回されています。

妻ネスケ子の困りごと
  • 楽しみにしていた予定が当日変更になる

  • 話したいことを話していても、ネスケの話に変わっていく

  • ネスケの話が止まらない
    (わたしの話を聞かない)

  • 思いつきの行動に振り回される

  • すぐに感情的になるので疲れる

  • 会話が次から次へと変わるので、何を話しているか分からなくなってくる

ネスケの衝動性による、わたしの困りごとを一言で表すと

『振り回されている』ですね。

とにかく毎日のように、振り回されています。

ネスケ子
ネスケ子

他にも、「2人で話し合って決めたこと」などをコロコロ変えていくのも困る。

状況に応じて変えていくのではなく、思いつきでコロコロと変えていく。

ある程度のことは、柔軟に対応しています。

けれど、中には無茶ぶりもある。

無茶なことを言っている時は、説明して却下しています。

衝動性からの困りごとを少しだけ『我が家の場合』として書いてみます。




「思いつき」の言動

ネスケの思いつきからの言動には、とても困ってしまいます。

一緒の休みの日にも、困ることが多々あります。

  • 急な予定変更
    ネスケと2人で出かけることを楽しみにしていても、キャンセルか変更


  • 急な予定ができる
    予定を入れずにゆっくりと過ごすはずが、急に予定を入れる

『予定変更』や『急な予定』が原因となり、ネスケとは数え切れないほどの喧嘩をしてきました。

「衝動性」の特性から『自分の思いつきを優先させてしまう』ネスケですが、ネスケ自身が困ることがあります。

それは、ASD(自閉スペクトラム症)の特性です。

ASD(自閉スペクトラム症)の特性もある場合

  • ネスケはADHD(注意欠如・多動症)と、ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持っています。

    ADHDの特性から、予定通りに進まないことがとても多い。

    予定通りに進まないことが原因となり、わたしとの喧嘩や行きたいところに行けないなど以外に問題が出てくるんです。

    ASD(自閉スペクトラム症)の特性のなかには、想定外の出来事や予定変更に対応できずパニックを起こすというものがあります。

    自分の思いつきから(ADHDの特性から)予定どおり(計画通り)に進まなかったのに、ASDの特性ではパニックを起こしてしまったり、もやもや(気持ちが悪い)ということになります。




自分の話したいことが止まらない

マシンガントーク発達障害の旦那

とにかく話が止まらない。

マシンガントークです。

衝動性の会話の特徴は、やっぱり衝動的な会話です。

衝動性の特性からの会話の特徴

  • 自分が話したいことが止まらない

  • 会話を遮って自分の話を始める

  • 話題が次から次へと変わる

わたしが話したいことを話していても、ネスケが話を遮り自分の話を始める。

そしてネスケの話が止まらない。

終わるまで待つ➡わたしが話をする➡ネスケ聞かない

ネスケの話が終わった時に、わたしは『何を話そうとしたか忘れた』なんてこともあります。

話し終わって満足なのか、わたしの話には興味がないのか、両方なのか…。

ネスケ子
ネスケ子

わたしの話を遮ってまで自分の話を散々したのに…。

なんでわたしの話は聞いてくれないのよっ!

ムカつく…。

ネスケの特性を分かっていても、気持ちはついていきません。

こんな時は、やはりムカついてしまうし喧嘩にもなります。

現在のネスケ

現在のネスケは、会話泥棒をしていることに気づいた。

わたしが話をしている時、衝動的に自分の話をしようとします。
それは、今も昔も変わらない。

違うところは『話をしようとした時に、「ハッ!」として黙るようになりました。

そんなネスケの様子を見ていたわたしの対応は…。

  • ネスケの話を優先する
  • わたしの話が重要な時は、わたしの話を優先させる

この2択です。

ただ、わたしの話が重要だとしても『話をしたくてウズウズしている』ので、話を聞くことができないということが多々あります。

ネスケなりに頑張っているようです。

  • 相手の話を遮ることは本人が止めることはできる
  • 時には優先させることは必要
  • 本人が気づくことは大切
  • 気づくことはできるけど、気づかせることは必要





相手の話を遮るのは話したいことが思いつくから

衝動性「会話を遮る」

相手の話を遮り自分の話をする。

衝動性の特徴とも言えますが、ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方の中にも『会話泥棒』のような特徴がみられます。

衝動性の『会話を遮り自分の話をする』

ネスケもそうですが、ネスケ父も会話中に話を遮り全く違う話をします。

わたしが何かを言おうとしても、相槌すら打てないほどです。
反論したくても出来ない。

電話でもそうです。

わたしの話を聞かずに自分の話だけして電話が終わる。

1時間ネスケ父だけの話を聞き、わたしの話は一切できずにいました。

このような会話は、ほぼ毎回の様子です。

話を遮ってくる以外にも、ネスケ父の場合はASD(自閉スペクトラム症)の『尊大型』、『積極奇異型』のような特徴もある。
こちらの話を聞いてもらうことは、とても難しい。

※ネスケ父は診断はされていませんが、ネスケの通院する心理士さんには「同じ特性を持っている」と言われています。(ネスケ父は気づいていない)





衝動的に怒ることも多い

よく怒る発達障害の旦那

わたしからすると、『何の脈絡もなく怒る』

こんなことが日常的にみられます。

まさに『衝動的な怒り』です。

ネスケ子
ネスケ子

えっ!

いきなりなにっ!?

興奮性ともいう衝動的な怒りですが、一般的には「こんなことでそこまで怒る?」という些細な事でも大爆発を起こしたように怒ります。

わたしは「瞬間湯沸かし器」とも言っています。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性を持つ方は、感情のコントロールが苦手な方が多い。

ワーキングメモリが少ないと言われていますが、感情の容量も少ない。

感情がすぐにいっぱいになってしまい、些細なことでも感情的になってしまう。

対策としては、アンガーマネジメントなどがある。

怒りに関しては、発達障害の特性が原因ならばいくつかの理由があります。





旦那ネスケと妻ネスケ子が思う『衝動性』

ADHD(注意欠如・多動症)の特性は、日常生活に支障が出るほどの困りごとがあります。

『不注意』では、忘れ物や失くし物などが困りごと(他にもあるけど)。

ネスケ自身が困ることはもちろんですが、一緒に暮らすわたしにも困りごとはたくさんあります。

先日、ネスケに「衝動性」について聞いてみました。

ネスケにとって「衝動性」とは
ネスケ
ネスケ

優先順位の大切さを知らなかった。

(両親が)知らなかったとはいえ、(幼少期に)学びたかった。

予定も時間を決めていたとしても、その通りには(不注意や衝動性で)進まずに時間だけが過ぎていく。

歯止めが効かない。

診断された頃とは違い

『もっと早くに(発達障害ということを)知りたかった』という想いしかない。

※『衝動性』とは関係のないことが返ってきましたが、『早く発達障害ということが分かっていたら対策法など身につくことが多かったのでは?』ということらしいです。

『優先順位の大切さを学びたかった』というネスケですが、今まで優先順位ということはあまり気にして来なかったようです。

ネスケ父も、ネスケと同じく衝動的に「思いついたまま」行動します。

優先順位というより、『自分がやりたい時にやりたいことをしている』
そんな印象が強いです。

それも「思いついたまま」行動しているけれど、周りにもその思いつきからの行動を強要する。

周りが合わせるから、思いつきの行動ができている。
そのことに本人は気づかずにいるので、衝動的な行動でも問題がないと思ってしまう。

ネスケ父の場合で言うならば、本人は困ることがないんです。

ネスケ父
ネスケ父

俺もネスケと同じことをしているかも知れない。

けど、俺は困らないし、周りも困ってないぞ?

わたしは、ネスケと共に暮らすようになって『衝動性』に振り回されることが多い。

ネスケ子にとって『衝動性』とは
ネスケ子
ネスケ子

ネスケの衝動性にいつも振り回されて、困ることが多かった。

現在も、振り回されることはあります。

最近のネスケは、衝動的な言動が以前よりは減っている。

それは、ネスケが自分の衝動性に気づいたからです。

気づいたとしても、特性が治るわけではない。

けれど、衝動的に動こうとしている時に考えることができているのかもしれません。

どうにもならない時もあります。

けれど、動いている途中で「あっ!」と止まる回数が増えてきたような気もしています。

そして、わたし自身も変わってきました。

ある程度の衝動的行動には、柔軟に対応しています。

優先させなければならない予定がある時には、ネスケに理由を伝えて拒否しています。

ネスケ
ネスケ

衝動的に行動しちゃうときは

もう『その選択しかない』っていう感じになる。

それしかないんだよね。

他の選択肢はないし、すぐに行動したくなる。

歯止めがきかないんだよ。



ADHDの特性についての記事も併せてご覧ください

★誰にでもある事だけれど日常生活に支障が出るほど~ADHDの特性~




衝動性の対策とまとめ

石橋を見つけた瞬間ダッシュで渡る

思いついたことを衝動的に行動してしまう。

『不注意』の場合は、注意が持続しない、注意が他に移るということから「気づくと違うことをしている」という行動。

『衝動性』の場合は、思いつきから行動してしまう。

予定していたこととは、全く違うことをしていることもあります。

  • 思いついたことしか選択肢はないと思う

  • 歯止めがきかない

ネスケが衝動的に行動してしまう時のことを聞いてみると、この2つのことを教えてくれました。

ネスケが2人で決めたことを、コロコロと変える時のことも教えてくれました。

ネスケ
ネスケ

思いついたことが

『(その時は)これが1番良い案だ!』って思う。

『これしかないっ!』って思って、歯止めがきかなくなる。


『不注意』の特性と同じく、衝動性があると自覚していても、気をつけていても起こってしまう。

ネスケ子
ネスケ子

わたしが一緒にいる時は、衝動性からの言動を止めることができる。

ネスケが1人でいる時や他の人といる時などは、ネスケ自身がなんとかするしかないよね。

ネスケがしている対策
  • 1日の予定を毎日たてる
    (大まかな予定をたてる)

  • やることリストを作成する
    (わたしがして欲しいことも書き出して渡しています)

  • 優先順位をつけたメモを目につくところに貼る
    (付箋に書き出しネスケのPCに張り付ける)

  • ホワイトボードにどうしてもやらないことを書く
    (その日、絶対にやらなければならないことを書く)

予定を立てても、その通りに進まないことの方が多い。

けれど、書き出した「やること(やらなければならないこと)」に優先順位をつけることで、意識することは出来ています。(ネスケの場合)

ネスケが立てた予定を書き出し(LINEなどでも)、わたしに見せてくれます。

わたしがいる時は、「○○する時間だよ?」など声かけをしています。

ネスケとわたしが一緒にいない時には、共有カレンダーアプリに予定を入力をしてあるので通知がきます。

スマホに通知が来ることで、ネスケが予定を意識することができます。

他にも、アレクサを使っているので音声での通知が届きます。

ネスケが『不注意』や『衝動性』の特性により、予定がずれていくのを防ぐような対策を我が家ではしています。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性により、本人はもちろんですが身近な人にも困りごとがでてきます。

特性をなくすことはできないかもしれませんが、ある程度の対策などは出来る。

ですが、本人も身近な人も『良い諦め』をすることは必要なのかもしれません。

ネスケ自身も、この部分はどうしても無理ということは諦めている。

けれど、わたしも『わたしが困ることに関しては口を出すけど、ネスケだけが困ることは口を出さない』と決めています。

以前のわたしは、全てのことに口を出し「わたしが何とかしなければ」と思っていたのだと思います。

それは、気持ち的にも身体的にも疲れてしまう。

ネスケとわたしの仲を壊すような喧嘩の原因にもなりました。

わたしが対応を変えたことも、ネスケが変わってきたきっかけになったのかもしれません。