※令和5年1月16日編集
発達障害(ASD+ADHD)と診断されているネスケです。
以前は「受動型」強めなところがありました。
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以前は「受動型」強めなネスケにイライラしていました。
ASD(自閉スペクトラム症)には、5つのタイプがあると言われています。
タイプによって、ASD(自閉スペクトラム症)の特徴が目立つ部分が違うというのと、現れ方が微妙に違います。
受動型タイプの主な特徴は
『自分から積極的に人に関わっていかない』
ASDの他のタイプに比べて、人間関係のトラブルが少ないと言われています。
受動型タイプの方自身の困りごとは表には出ませんが、他のタイプよりは多いとわたしは感じています。
ネスケは、がっつり受動型というわけではありません。
ですが以前のネスケは、受動型タイプの傾向が強かったので『ネスケの場合』も紹介しながら受動型タイプの特徴を書いていこうと思います。
タイプは変わることもあるし、混合していることの方が多い。
「この人はこのタイプだっ!」と、型にはめることは当事者の方にとっても身近な方にとっても強い偏りの原因になります。
あくまでも参考程度に知ることが良いです。
受動型タイプの主な特徴は「受け身」
受動型タイプの特徴は「受け身」という印象があります。
自分から人と関わることが苦手です。
他にも特徴はありますが、基本は「受け身」です。
ちなみに、受動型の傾向が強かった頃のネスケの場合。
受動型の傾向が強かったネスケに対して、わたしが思っていたことは?
「なにを考えているか言ってくれないから、とにかくイライラしていた。」
他のタイプに比べて受動型タイプは、人間関係のトラブルが少ないと言われています。
自分からは積極的に、人と関わろうとはしない。
他人を拒まず受け身。
人間関係のトラブルが少ないけれど、本人が感じる困りごとは他のタイプに比べて多いとも言えます。
当時はわたしがイライラすることが多いと感じていたけど…。
ゆっくりとネスケの話を聞いてみると、確かにネスケは困っていた。
受動型タイプの本人と身近な人の困りごと
受動型タイプは、周囲に合わせる傾向があります。
そして、他人を拒まずに受け身という傾向もあります。
一見トラブルが少ないように思えますが、わたしとネスケの間にはトラブルが絶えませんでした。
他にもわたしが感じていた困りごとはありますが、受動型の特徴に当てはまる困りごとをあげてみました。
受動型タイプの方の困りごとは、他のタイプに比べて多いと感じます。
受動型タイプの方は、『自己主張をすることが苦手』なので自分でも気づかない間にストレスが溜まっていることが多いようです。
- 周囲に溶け込もうと努力する
(空気を読もうと努力する) - 神経を尖らせている状態
(緊張状態) - 断ることが苦手
常にこのような状態だったりするので、ストレスと疲れが溜まりやすい。
状況を察することが苦手な特性を持つASD(自閉スペクトラム症)が、空気を読もうと努力するというのはストレスや疲れが溜まるのは当然かと思います。
受動型タイプの方は、二次障害を起こしやすいという特徴もあります。
周囲に合わせる傾向があるが「強いこだわり(固執性)」はある
自己主張が苦手で周囲に合わせる傾向がある受動型ですが、強いこだわり(固執性)がないわけではありません。
ASD(自閉スペクトラム症)の特性である「強いこだわり(固執性)」が、他のタイプに比べて目立ちにくいです。
けれど、しっかりと「強いこだわり(固執性)」はあります。
自分の意見を言うことが苦手なので、強いこだわりを押し付けるということは少ない。
強いこだわり(固執性)が出た場合でも、自分の気持ちを言語化することができずに動けないような状態になることがあるようです。
伝えられずにもやもやした気持ちを処理できず、プチパニックから怒ってしまうこともある。
わたしが1番困っていたことは「黙ってしまう」旦那
『夫婦喧嘩というのは意見と意見のぶつかり合い』だと、わたしは思っています。
『自分の気持ちを言語化することが苦手』な受動型タイプの方との、夫婦喧嘩はどうなると思いますか?
わたしとネスケの場合は、わたしが一方的に怒りネスケは何も言わずに黙っていました。
ただでさえ怒っている状態なのに、何も言わずにただ黙っているネスケ。
なんで何も言わないの?
余計にイライラする…。
当時のわたしが良く言っていた言葉は『無視されるのが1番嫌だ!ムカつくっ!』です。
なに1つとして答えてくれず、ただ黙っているネスケに怒りは倍増していました。
怒りから泣いてしまったとしても、ネスケの表情は変わらず黙るだけ。
そんなネスケの様子に私が思っていたことは
- わたしに無関心なんだと悲しかった
- 無視されていると思った
けれど実は、ただ黙っている様に見えたネスケの頭の中は大忙しだったんです。
頭の中では、「何か言わなければ、何を言えばいいんだ」など色々考えてパニックを起こしていたネスケ。
黙っているのではなく、パニックからのフリーズ状態だったのです。
パニックから『その場から逃げてしまう』なんてこともあります。
『逃げる』と思っているは、わたしが感じたことなので本人は逃げたつもりはないかもしれません。
パニックから逃げ出してしまう時のネスケはこんな感じです。
思っていることを伝えてくれないというのは、何も分からないので少し辛い時もありました。(少しではない、かなり辛かった)
「なにか言ってよ」の『何か』が分からない。
なんて言っていいのかも、どんな風に言えばいいかもわからない。
考えている間に次のことを聞かれるし、なにを言っても怒られるって思う。
わたしが受動型強めだった旦那に対して行った工夫
受動型強めだった頃のネスケに対して、わたしがしていた工夫が何かの参考になればと少し書いていきます。
受け身な特徴がある受動型タイプの場合、何かを聞いても「まかせる」とか「何でもいいよ」という会話になることとが多いんです。
時に優柔不断と感じることもあります。
環境によって変わることも、流されやすいところが原因。
わたしがしていた工夫は、ネスケがカウンセリングを受けている心理士さんからのアドバイスや本などで調べたことを参考にしてきました。
ネスケに対してしていた工夫も全ての方に対して有効かは分かりません。
ですが、何かの参考になればと思います。
話をするときは「一言つけ加える」
わたしが「話がある」なんて言い始めると、ネスケは身構えてしまいます。
また怒られるのかな?
俺なにかしたのかな?
身構えてしまうと、ネスケはいつも以上に何も言えなくなってしまう。
わたしがネスケに対して『意見などを言う時』は必ず、一言付け加えるようにしていました。
一言付け加える理由があります。
- 認知のゆがみからネガティブな捉え方をすることを避けるため
- 自分を否定されたと思うことを避けるため
- 静かに話すことによってパニックを避けるため
一言付け加えることの他にも、静かに淡々と話すことも心がけていました。
感情的に話してしまうと、ネスケが『責められている』と思ってしまうことが多いからです。
意見を求める時には「選択できるようにする」
夕飯のメニューなどを決める時など、相手に意見を求めることってありますよね?
そんな時は、選択できるようにします。
今日の夕食は『餃子』と『チキンの南蛮漬け』どっちが良い?
餃子が食べたい
『夕飯何が食べたい?』とだけ聞いてしまうと、『なんでも良い』と返ってきます。
他にも『具体的に伝える』ことを心がけています。
『どう思う?』という漠然とした聞き方だと、何に対して何が?とパニックの原因となってしまいます。
して欲しいことなどは「具体的に伝える」
受動型タイプだけではなく、ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方全般だと思います。
察することが苦手
察することが苦手ということは、「状況を察する」、「相手の表情や言葉の裏の意味を察する」などのことが苦手です。
体調が悪い時はとくに困ることが(イラつくことも)多かった。
『なんでしてくれないの?』、『普通してくれるよね?』なんて思う時がわたしは多かった。
察することが苦手なASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方には、伝えないと分からないことが多いです。
察することが苦手ですが、受動型タイプの場合は他のタイプと違います。
具体的に伝えたことは、言われたとおりに行動する
予想外な出来事には対応することが難しいですが、マニュアル化されたことやルーティン化したことなどはこなすことができます。
受動型タイプについて書いてきましたが、他の特徴や困りごとについては後編に続きます。
発達障害の特性を持つ方をパートナーや家族の方は、配慮を求められることが多いと思います。
配慮は大切かと思いますが、無理をしては一緒にいることが辛くなってしまう。
できることはするけれど、無理をしてまですることはないと思います。
叩いても叩いても音がでない太鼓を叩き続けることは無理なんです。
がむしゃらに叩くのではなく、『どうすれば音が出るんだろう?』『なんで音が出ないんだろう?』と考え方を変えたことによって何かが変わった気がします。
例えが下手過ぎますが、叩き続けたら叩く側も力尽きますし、叩かれている側も壊れてしまう。
『それならどうすればいいの?』を、お互いに考えていく日々が続くと思う今日この頃です。