嫁が思う旦那の「嫌な事が強く残る」、「共感できない」という事の話

本棚 ASDの話
私は専門家ではありません。
私が調べた事とネスケの場合を書いています。
参考程度にお読みください。

※令和3年9月10日加筆
※令和3年11月15日編集

 

発達障害(ASD+ADHD)と、診断されている旦那ネスケの嫁ネスケ子です。

 

二人で暮らしていて、困る事があります。
それは、コミュニケーションをとる上での困りごとです。

 

ネスケは、ASDとADHDの2つの「特性」を持っていますが。
ASD(自閉症スペクトラム)は、主にコミュニケーション能力が乏しいと言われています。

 

そのネスケの「特性」からくるものの中で、特に私が困っている事は
・嫌な思いをした事が強く残る
・共感するのが苦手
この2つです。

 

今回は、この2つの「特性」を、私なりの解釈として書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

嫌な記憶をフォルダーに例えてみた(ネスケ子編)

ネスケの嫌な事フォルダー

ネスケが今まで感じてきた事を、フォルダーに例えてみます。

が、その前に私の場合。

 
 
【ネスケ子の場合】
色々な思い、感じたことは分類されていると思います。
簡単に書くと、こんな感じです。
ネスケ子の頭の中

 

 

その中で、「嫌な思いをした事」も分類されています。

 

ネスケ子のフォルダー
けれど、この思いは必要なくなるとゴミ箱に入れる。
(薄れてきたりしても、ごみ箱に入れる。)

 

けれどゴミ箱に入れても、完全に消えるわけでは無いので『時々は見ることができる。』
見ようと思えば、見ることが出来るけれど普段は『目にすることがない。』

 

不意に、ゴミ箱を覗いてしまい『うわーーー!』と、なる時もあります。

 

私の場合は、恥ずかしい事を思い出しては

 

『うわーーーー!』と、1人でなっています。
(こういうことありませんか?)
 

 

なので、楽しい思い出も、悲しい思い出も、嫌な思い出なども、分類されていて

 

思い出したい時に、そのフォルダーを開くことができます。

 

ふいに開くこともあるけど…。

 

 

 

 

嫌な記憶をフォルダーに例えてみた(ネスケ編)

頭の中のフォルダー

 

ネスケの場合は、嫌な思いが蓄積されていきます。

 

それは、いつでも見えちゃう

 

デスクトップに溜まっていく。

 

嫌なことフォルダーが、デスクトップに全部あるので

 

いつでも開けちゃうし、見たくなくても見えてしまう。

 

しかも、ネスケのデスクトップには『ゴミ箱がない…。』

 

なので、ずっとそこにある。

 

消せないんですよね。

 

時々、間違えて隣のフォルダーを開いてしまい

 

『お前はいつもそう言う!』

 

と、怒ってしまう時もある。
(嫁に対して怒る事が多い)

 

喧嘩の原因
怒られている私は
その時とは、関係の無い事で怒られているので
頭の中は『??????』

 

これは、ネスケが話を聞いてくれるように
落ち着いたら

 

『それと、今の話は違うよ?』

 

もしくは

 

『そんなことを言ってないよ?』

 

と、説明もできるし

 

『…あ』

 

と、ネスケも気づく。

 

これ、不思議なことに『楽しかった思い出の、フォルダーが少ない。』

 

楽しかった事より、嫌な思いをした事の方が強く残るというのは、いつでも見えるデスクトップに「嫌な思い出」のフォルダーがあるとしたら、「楽しかった思い出」のフォルダーはデスクトップにはないので、『検索したり、いくつものフォルダーの中に埋もれていたりと、見つけるのも難しい感じ?』と、私なりに考えてみた。

 

そして、ネスケと会話する中でもこんな事がある。

 

例えば

『10のうち、7褒めて、3良くないことを言った』としたら
ネスケには、3良くない事を言われた事だけが強く残る。

 

7褒められた事は、奥底のフォルダーに記録されてしまうのかな?と思っている私です。

 

これが、私なりに分かりやすく考えた事。

 

認知のゆがみというのもあります。

 

 

 

 

共感するのが苦手というのは?

内容を変換して受け取る旦那

これは、私なりに分かりやすく考えてみた事ですが。

ネスケと以前、「共感」についての話をしていた。

自閉症スペクトラムの「特性」として「共感するのが苦手」という物があります。

ネスケを話をしていて、私が感じたのは

・全部の事に「共感」できないわけではない。

 

もちろん、これは当たり前の事ですが…。
なら、どんな事は「共感」するのかな?と、考えてみたら

 

自分が経験した事のある事には「共感」できる。
けれど、経験した事のない事は「想像」する事が苦手なので
「わからない」
これは、ネスケと「共感」について話をしている時に

 

『こういう事?』と、ネスケに聞いたのですが
『そうかもしれない』と、ネスケが言っていました。

 

 

 

 

 

 

経験したことを本棚に例えてみる

 

本棚

ネスケの経験を「本」と例えてみて

ネスケの中に『本棚』が、あるとします。

私が「共感」を求めるような話をしたとします。

(例えばかりですみません…。)

 

共感してほしい時に共感するための事

その時に、ネスケは自分の中の本棚を探します。

が、その経験した本がない場合

共感できない時のこと

ネスケは、「どういう事だろう?」と、『想像』するしかありません。

が、「特性」によりその想像する事が苦手なネスケは、私に「共感」したくても「共感」する事ができないのです。

この、想像ができないというのは

『こうなったら、こうなる』という起承転結が苦手なのです。

この、想像するのが苦手と言うのは「共感できない」ということ以外にも、「予定外の出来事」が怒った時にも困る事があります。

『何が起こるか想像が出来ない』という事で、パニックを起こしたりすることもあるようです。

ただ、これも「経験」で変わってきます。

 

 

ネスケの中の本棚に、相手の話している事の「経験した事のある本」があったなら

経験した事がある事は共感できる

その事に対しては、「共感できる」という事になります。

今回、書いてきたことは

 

ネスケの場合という事なので、必ずしも「これが正解」という訳ではありません。

ただ、「想像する事が苦手」という事から、周りの人も、本人も困る事は多いと思います。

 

自閉症スペクトラムの事を調べていると、「共感する事ができない」という事が強く書かれている事があります。

 

私も、そう思ってはいましたが

全ての事に対して「共感」出来ないという事ではなく

「想像」できない事に「共感」する事ができないと、ネスケと過ごしていて感じています。

 

 

 

補足という加筆

 

記憶というものは、時間が経つにつれて薄れていくと思うのです。

忘れている事も多いと思います。

ですが、発達障害の方の中には、記憶が風化しないでそのまま保存されている方がいるようです。

全員がそうという訳ではなく、「中には驚異的な記憶能力を持っている方がいる」。

そして、その記憶能力にはタイムスリップ現象があるらしいです。

過去の印象深い記憶が動画のように再生される。
そこにいるかのように細かい部分も再生されて、動画ではなく静止画で見る方もいるらしいです。

この部分を読んだ時に、私は「フラッシュバク?」と思ったのですが、私なりに調べてみた結果。

フラッシュバックが、感情、味覚、痛覚などの「感覚」だとすると。

タイムスリップ現象は、「現在起こっているかのように再生される」という事なのでしょうか?

タイムスリップ現象は、妄想、幻覚などと間違われる事もあるそうです。

ただ、このタイムスリップ現象は、頻繁に現れるので生活(仕事など)に支障が出るほどらしいです。

※参考図書

 

 

驚異的な記憶力を持っている方は、記憶が上書きされる事がないそうです。

情報量が多くても、見たままを記憶できる。

この部分を読んだ時、「うらやましい」とも思ってしまったんですが、忘れる事が出来ないという事は良く考えてみると、普通に辛いですよね。

恥ずかしい記憶も再生されるなんて考えたら、結構恥ずかしい経験の多い私は苦しむことしか想像できません…。

 

ちなみに、ネスケはこの『驚異的な記憶力』は持っていませんが、数字や自分が好きな事に対しての記憶力はかなりいいです。

それは、忘れませんね。

 

発達障害の方の記憶に関しての記事など書いてみたいな。と、今思っちゃいました。

記憶というか、同一保持の傾向に関しての記事ですね。

こだわりや、状況を見ることが苦手などに関しての記事。

ASDの特性を持っている方の中には、固執性が強く出ている方、背景・状況などを見る事が苦手な方などいるかと思います。

ネスケも、この部分が強く出る傾向があります。

 

「どうして固執するのか?」

「どうして状況を考えてくれないのか?」

 

この辺りは、私がネスケと暮らす中で困ってしまう所ですね。

 

 

自分の視点を優先させてしまう?

自分の見た景色でしかものが見えない。という所から、人の気持ちが想像できないというのも重なり。

自分の視点しかないから、自分の視点を優先させてしまう。

相手の立場に立つことが苦手で、心が移動できずに常に自分の視点から物事を見てしまう。

さらに、自分の中だけのルールなどもあるので、それも優先させてしまう。

これは、喧嘩になってしまう。

 

やはり、経験を重ね(経験を蓄積する)、経験から行動を修正して、その場に適した行動を身に着ける(臨機応変?)。

発達障害ではない方は、過去の経験をもとに行動すると思います。

臨機応変な行動の元です。

同じ状況でなくても、似たような経験からその場に適した行動をとると思います。

ですが、発達障害の特性を持つ方は「その特性から」類推や応用が苦手。

そして、適した行動をとる事ができなかったり、想定外の事が起きてしまうとパニックを起こしたりしてしまいます。

経験を蓄積して、想定パターンを増やすことが対処法としてあるようです。

この記事での例えを使うならば、ネスケの本棚の本を増やすことが想定パターンを増やすことに繋がります。

例えば、『ネスケ子とあの時はこういう話をした。』、『ネスケ子はこう言った。』という本を増やして、本棚から探し出すことが、対処法と言えるような気がします。