こだわりという名のマイルール
これは、ある年の夏の話です。
ネスケの『こだわり(固執性)』から、私はえらいこっちゃになりました。
どんな「こだわり」だったか?
どんなことになったか?
お読みください…。
この「こだわり(固執?)」から始まった…。
この「こだわり」の解説
この時、ネスケがヤフーニュースを良く見ていました。
毎日のように、女性が被害を受ける物騒なニュースがあったんです。
”窓から侵入し…。” と、事件のうち何件かに書いてあったんですよね。
この時住んでいた部屋が、アパートの1階だったんです。
しかも、ちょっと治安が良くない場所だったのです。
ネスケの偏った考えでは、『窓を開けたら危険!』となったんです。
私が1人の時ならまだ『気をつけてね?』というのも分かるんですが。
『開けるなっ!』なんですよね…。
そして、「窓を開けないから、クーラーをつけて。」という私に、ネスケの『こだわり』が発動しました。
『クーラーは掃除をしてからじゃないと使わない。』
とりあえず、夏です。
夏なんです。
暑いんですよ。
私ちょっと閉所恐怖症気味でして、暑さで息苦しい部屋という事と、閉め切りの部屋。
私は隣の部屋で一人過呼吸を起こしていた…。
クーラーをつける、つけない。この事から喧嘩になり、ネスケは安定の睡眠へ…。
※喧嘩などの後は必ず寝てしまいます。
とにかく、しんどい夜でした。
しかし、この寝苦しい夜はまだ続きます…。
寝付けない夜が続いた事で嫁の身に…。
ここでも「こだわり」という名のマイルールは継続です。
仕事中、冷房の入った職場での体調不良。
次の日に病院に行ったところ「熱中症」の診断が。
点滴をして少し楽になり帰宅しましたが、ネスケは『どうして熱中症になったか?』が伝わりませんでした。
「夜、熱くて寝られなくて寝不足だったから、熱中症になったんだよ。」
とネスケに伝えました。
「次の休みにクーラーの掃除をするから。」
私が熱中症になっても、こだわりは継続です。
しかも弱っている私に「お前は体が弱いな(笑)」という感じに私は、イラッとしましたよ!
しかし…。
経験すると分かると言いますが…。
「こだわり」が変わった事をお知らせします
経験していない事を想像するのが苦手なネスケ。
しかしネスケ…。
私が熱中症になった数日後に、経験する事が出来ました。
部屋が暑かろうが、嫁が熱中症になろうが、自分の「こだわりという名のマイルール」を変える事はなかった。
しかし、自分が熱中症になり辛い経験をした事から
室温に「こだわり」が発動しました。
これは、今でも継続しています。
・25度以上にならないように
(体感温度ではなく室温)
・夏には寝不足に気をつける
(寝不足になったら無理はしない)
・水分補給にもこだわる
(毎年夏は経口補水液を常備を心がける)
隣で嫁が苦しんでいても、曲げない「こだわり」は…。
自分が苦しんだことにより(経験した事により)、嫁の苦しさにも気づけました。
この出来事で嫁が思う事
『こだわり(固執性)』というのも、周りには理解できないような事に発動したりするのですよね。
自分なりの『こだわり』なんですよね。
この『こだわり』ですが、周りの人から見たら
『融通が利かない人』と、捉えられてしまいます。
『こだわり(固執性)』は、同一性保持の傾向と私が読んだ本では説明されていまいた。
物への「こだわり」とは少し違う。
見たものに自分なりの分かりやすいやり方で関わろうとするらしいです。
これが、『同一性保持』で、「固執性」の中心となる特性だと、本には書いてありました。
固執性の「こだわり」は、一般的に使われている『こだわり』とは少し違います。
発達障害での「こだわり」は、思考の切り替えや、視点を変えるなどの「心の移動」が出来ない。
ネスケは、カウンセリングに通うようになって、この固執からの切り替えの訓練をしているようです。
どうやって?というのは、気づく事だと思うんです。
最近のネスケは、固執している時に「あ、俺いま固執しているね。」と、自分から言う時がたまにあります。(たまーーーーに、あります。)
私だったら、例えばネスケが「暑い」と言ったら、クーラーの掃除をしていなくても点けると思います。(良くはないかもしれないけど)
しかし、この時のネスケは
自分の「こだわり(固執)」を切り替える事ができず、『クーラーは掃除をしない状態で使用するのは良くない』という事ではなく、『嫁が暑くて具合が悪そう』という事へと視点を変えることもできなかった。
この『切り替え』や『視点を変える』という事は、周りの人が強く言ったとしても難しいかもしれません。
もう、困っている事を経験させましょう(笑)
例え話は『想像する事が難しい』という特性から、苦手な方が多いと思います。
全員が全員同じ言動を取るというわけではないので、一概には言えませんが…。
経験した事は何となくでも理解してくれます。
(してください。頼みます。)