(何冊も買いました。)
野波ツナさんの『アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもない事になりました』(タイトル長い)この本を買いました。
一番の理由は! 漫画だったから!
わかりやすいかな?と、思い購入。
そして、読んだ感想『あ、ネスケだ…。』
当然、当てはまらない所もありましたが、私がネスケと一緒に居て『困っている』所は、大体当てはまっていました。
余談ですが、この本をネスケ母にも読んでもらったんです。
感想は 『読んだけど、あれって誰にでもあてはまるわよね』でした。
今回は、ネスケと一緒に居て『悩む』、『困る』などと感じていた事が、ネスケの特性を知る事によって、対策はもちろん。
なにより、気持ちが楽になりました。
感じていた「違和感」などの理由(原因)を知る事によって
『私が違っていたわけではなかった』と分かる事により、自分を責めていた気持ちが楽になったのです。 そして、『困っていた部分』には、原因があり。
その時の対処法なども分かってきた。 ネスケがどんな状態になっているかも、全部ではないですが分かってきたという事が、本当に気持ち的に楽になりました。
(喧嘩の時にはどん底ですが)
何かをしている時には話ができない。
ASD(自閉症スペクトラム)の特性に『同時に二つの事が出来ない』というものがあります。
当時のネスケで言えば、ゲームです(スマホゲームです)。
ゲームをしている時に、私がいくら話しかけても 『ちょっと待って』
これは、寝るまで『ちょっと待って』でした。
布団に入り、話が出来るかと思っても無理です。
『もう、ねるよっ!早く寝なっ!』
いや、お前の『ちょっと待って』は、何日待てばいいんだよっ!ですよ…。
私は、一緒に居るのに感じるのは『孤独感』でしたよ。 で、発達障害の事を知るにつれ、分かってきたのですが。
・同時に2つの事はできない。
これを知った時に『私と話をしたくない訳ではないんだ』と、素直に嬉しかったです。
いや、一緒に暮らしていても、こんな状態が続けば『嫌われたのかな』とか『話をしたくないのかな』と、普通に思っていましたよ。
ちなみに、ASDの特性で『自分の事を客観視する事が出来ない』という物があるので、私が話を聞かない時はネスケが怒りますよ?
私が話しかけられても答えないと、ネスケは「怒る」「ムカつく」「無視するなっ!」です。 これは、ムカつきますね。
いや、お前だよっ! お前はいつもだよっ! そう思います。
『孤独感』で、いっぱいだった私。
『過集中と同時に2つの事をできない』事について、ネスケと話を何回かしました。
『過集中』防止
・ゲームは時間を決めてやる。
・ごはん10分前にはゲームをやめる。
・何かをしている時は、終わってからちゃんと話をする。
『同時に2つの事が出来ない』の対策
・私が待つ。
けれど、終わったら話をする。 (まっ、忘れられますけどね)
これを、守ってもらうようにしました。
ただ、ちゃんと毎回言わないとダメなので、気力体力がいります。
ネスケは、すぐ集中してしまう。
今は、ゲームはしなくなりましたが、代わりに『副業』に過集中してしまうので、時間ごとにアラームをかけています。
喧嘩の時などに「黙ってしまう」理由
当時、ネスケは黙ってしまう事が多かった。
問いかけても答えない。
それは、喧嘩の時に多く出ていました。
それって、私からすると かなりイラッとする事だったんですが。
・嫌な思いをした記憶がフラッシュバックした。
・何を聞かれているか分からなかった。
・何と答えたらいいか分からなかった。
・パニックを起こしてフリーズしていた。
ASDの方は、『嫌な思いをした事が強く残ってしまう』らしいですが、これはまあ誰でもそうかもしれませんが、ネスケの場合は「蓄積」されていくイメージです。当時のネスケは、喧嘩の度に嫌な思いをしていたんでしょう…。
(すまない…。)
「前の喧嘩の時に、俺が気持ちを話したら怒っていた」という思いと、その時の「嫌な気持ち」を思い出してしまい。
話すことが出来なくなっていたのです。
あとは、興奮して感情的に次から次へとギャーギャー言っている私だったので、何を聞かれているか分からないという事と、どれに答えたらいいかが分からないという状態。
そして、それらの理由によってパニックを起こしてフリーズ(思考が)していた。
それらの事を知らずに私は、どんどん怒りが大きくなり声を荒げて…。
ますます、ネスケは話をする事ができなくなる。
辛い状況です。
最近のネスケは、黙ってしまう事も少なくなり、自分の怒りを投げつけてくるようになりましたが、黙るよりいいかも。
(いいのか?)
これは、パニックを起こしてからの怒りなので、パニックを起こさなければ怒る事もあまりないかもしれないです。
黙られると、『何を思っているのか』『何を考えているのか』全く分からずに、怒りとイライラが溜まってしまいます。
これを、回避できたのは私にとって大きな事でした。
今のネスケは、『何を思ったか』、『今何を思っているか』、『どう感じたか』を、ちゃんと伝えてくれるようになりました。
上手くは伝える事ができませんが、だいたい伝わります。
喧嘩の時には、興奮して怒りをぶつけてきますが、その後(次の日とか)ちゃんと落ち着いて伝えてくれます。
黙ってしまうと、こじれるという事が分かったのと、自分も気持ちを伝えないと分からないという事、あとは…。
ネスケが、発してしまった言葉で「誤解」されたり、「相手に嫌な思いをさせた」という嫌な思いもあったので、『自分は話さないで黙っていた方が良い』という部分もあったようです。
私が、特性を知るようになってから、ネスケの言葉には『悪気がない』という事を私が知っているという安心感?から、自分の気持ちを話せるようになったネスケです。
ただ、悪気がないからといって何を言ってもいいわけではないので、この怒りは今でも続いています。
ネスケが何に対して怒っているか分からなかった理由
ネスケは、急にキレます。
なので、私からすると『え?何で怒ってるの?』となってしまいます。
戸惑いしかない私。
これも、『嫌な思いをした事が強く残る』という事が絡んでくるのですが。
ネスケの中では、先月、先々月、1年前でも、2年前でも、全部繋がっているんです。
私からすると、『いつの話?』となってしまうんですが、ネスケは「お前はいつもそうだっ!」と言い始めて、内容を聞いていると。
おい、それかなり前の話だし、その時だけしか言ってないぞ?
という事も、少なくない。
強く嫌な思いをした記憶が残っているので、ネスケからすると「今も同じ」なんです。
しかも、状況とか背景とかは考慮してくれないので(状況を見る事ができない)、『あの時も今も同じ』となってしまいます。
状況が違っても、背景があったとしても、ネスケからしたら『同じ状況』なんです。
こういう時、私が元気なら状況を説明します。
元気がない時は、辛い状況になります。
なんかこう、どうでもよくなってしまう(私が) が、それは後にもっとめんどくさい事になるので、頑張ります!
『この前は〇〇って言ったのに、なんで今はダメなんだよっ!』
こういう事もあります。
これも、状況が違ったらまた違うんですが、状況を見るのが苦手なネスケにとっては、私が言っている事がコロコロ変わると思ってしまいます。
むずかしい…。
『強いこだわり』は融通が利ないと思われる
これも、ASDの特性になりますが。
『強いこだわり』があります。
例え遠回りになるとしても、自分のこだわりを押します。
ネットや本などには「マイルール」を持っているとも書かれていました。
この「強いこだわり」ですが、それを変えようとすると「気持ちが悪いような、やりにくい」と強く感じるようです。
自分のやり方を変えるのは私でも難しいと思うので、ネスケはもっと大変なのかな?と、思っています。
喧嘩の時にも、これは違うのかもしれないが『ある言葉に引っかかってしまい、ループ喧嘩』になる時が多い。
(めちゃ多い)
私はこれを、『言葉のこだわり(固執)』だと思っているんですが、どうなんでしょう?
そして『自分が思っている事は(感じている事は)他の人も同じに感じている』と、思っている所があるので、それを押し付けてくる事があります。
それは、自分がこだわっているルールだったり、物だったりするんですが。
自分の事を客観視できない(他人から見た自分を把握できない)
ネスケは、押し付けているというのに気づきません。
私は、ハッキリと言いますが。
こういう部分は「融通が利かない」と、思われていると思います。
思った事をすぐ言ってしまう
これは、誰に対してもしてしまう事なので、誰かがいる時に私はハラハラドキドキしています。
はい、このイラストの事は実際にあったことです。
こんな感じで、誰に対しても思ったら言ってしまうので、本人も困ってしまう事が多かったのではないでしょうか?
ネスケは、空気が読めないけれど『空気が変わった』のには気づきます。
自分の発した言葉で、明らかに空気が違うという事を感じる事が多いようです。
私は、『今のは悪気はない、悪気はない…。』と、思うようにしています。
あまりにひどい時は、『悪気がないって言っても逆にムカつくっ!』
と、なりますが仕方がないです。
すみません、まだまだ書きたいのですが…。
長くなりそうなので、次の記事へと続きます。
これらの、特性による『困りごと』を知る事によって、私は気持ち的にかなり楽になりました。
ネスケがしてしまう事には原因があって、悪気はなくて、なんかしてしまう事。
こう思えるようになったは、私にとって大きい事でした。
ネスケの取扱説明書みたいなものでしょうか?
ネスケの特性を知る事によって、自分でも納得できるようになったし、対策などもできるようになりました。 今回はASDの特性だけしか、出てきていませんが 次は、ADHDの特性についても書きたいと思います。