状況を見るのが苦手な旦那(空気を読むのが苦手)+そこが原因で起こる夫婦喧嘩

ASDの話
私は専門家ではありません。
私が調べた事とネスケの場合を書いています。
参考程度にお読みください。
 
発達障害(ASDとADHD)と、診断されている旦那のネスケの嫁のネスケ子です。
ASDの特徴である 
『空気を読めない』
 
『状況を察する事ができない』 
 などとありますが、ASDの特性を持つ方は『起承転結』がないように感じます。
 

そしてそれらが原因で、喧嘩になる事が少なくないです。

『なぜ、こんな時にそんな事を?』

『え?それ言っちゃう?』 

『いきなり何?』

これらは、日常茶飯事ですが。

それって、どんな感じで起こるのか?
という状況を、私たち夫婦の日常で起こった事を説明してみたいと思います。

 

 

 

『状況を見る事ができない』という2人に起こった出来事

発達障害の旦那どんな時も気にしない
その場の状況などを把握するのに興味がないのか、気にならないのか分かりませんが、その場にそぐわない言動をする時があります。
(してしまう時がある。故意ではない。)

 

ネスケとの初めて過ごした私の誕生日の時には、原因は忘れましたが(私の言った冗談に怒った)喧嘩になり「怒鳴られた」という出来事がありました。

 

その時に私が泣きながらネスケに言った言葉は、何年か経った今でもハッキリ覚えています。
「今日は、私の誕生日なのに!
 こんな日に、そんな事を言わないでよ!
 もう最悪だよ!
 少しは誕生日ってことを考えてよ!」
ネスケは、私がこう言っても
「ふんっ!」という感じで、背中を向けて寝てしまい、私は涙しながらその背中を見つめていました。
私は心の中で「なんで今なの?何で今日なの?明日怒ってもいいじゃん」と、大号泣です。

 

『誕生日に、なぜこんなことで喧嘩?』と、暗い誕生日を過ごしました。
※余談ですが、この後私も寝たんですけど夜中に叫んで、心配したネスケに起こされたという…。
精神的に不安定になったのでしょうか…。
 
ネスケと付き合って初めての私の誕生日は、『ネスケに怒鳴られた。』という思い出だけが残りました。
ちなみにこの時には、まだネスケが発達障害という事は知りませんでした。
この半年程経った時に検査を受けています。

発達障害という事を知らないので、『誕生日なのになんで?』という気持ちしかなかった私です。

なので、『私の誕生日に、ネスケが気にいらなかった私の発言があっても、後で言ってくれたらいいのに。』など、ネスケの背中を見ながら眠りにつきました。
(大人げないとも思っていた)

 

この時、ネスケの頭の中には
『今日はネスケ子の誕生日』という事よりも、自分が気になった言葉への怒りの方が先に出て
『彼女の誕生日だから』という、背景・状況は考えられずに、自分の感情が優先されての行動だと思います。

 

そして、次に印象に残っているネスケの『空気読めなかった』という出来事は…。
 
それは、入籍した日の事です。
私達は、式や披露宴をしていません。
とりあえず良い日を選び入籍しました。
 
お互い仕事を早めに上がり、市役所で待ち合わせて婚姻届けを提出して帰宅。
結婚式をしていないので、入籍した日はやはり大切にしたいと思っている私に…。
 
ネスケ:
「俺最近頑張ってるから、パチンコ行ってきていい?」
 
ネスケ子:
「……え?」
 
 
いやーーーびっくりしましたよ。
さすがに、びっくりしました!
なぜ?入籍した日に?
 
 
しかも、『頑張っているからパチンコ行く』って何?
 
私は日頃『私はパチンコする人って、苦手というか嫌なんだよねー』と、言っている奴です。
 
それを分かっているネスケは、あまり行かないようにはしていたのですが
まあまあ隠れて行っていました。(私にはバレバレです)
 
パチンコに行くネスケを良く思っていないけれど、『ストレス発散として行くなら』と、決して気持ちよく送り出すとはいかないまでも、「いってらっしゃい」と言っていた私に…。
 
「パチンコ行ってきていい?」との言葉。
しかも、入籍した日に…。
 
発達障害の旦那入籍した日に喧嘩
 
 
もちろん、喧嘩になりました。
「なんで今日なの?今日入籍したんだけど?今からご飯でもっていう所だけど?」
 
頭の中には
 
「なぜ?」
 
「なぜ今日?」な私。
 
「今日行かなくてもいいじゃない」という私にネスケが放った言葉とは
 
「じゃあいつ行くんだよ!」
 
いや、明日行けよ…。
おかしいから…。
逆に何で今日なんだよ…。
この出来事は、かなりの喧嘩へとなりましたが、私は一生懸命「男と女の違いかな?」とか思おうとしましたが、やはり無理でした。
 
今でも『入籍した日にパチンコに行かなくてもいいのでは?』と、思っている私でした。
 
挙句の果てには
『行く時はちゃんと言えって言われたから、正直に言ったのに「行くなっ!」って!
言っても意味ないじゃないか!言っても同じじゃないかっ!
だったら、言わないで行った方が良い!』
と言うネスケ…。
 
『いや…そこじゃない…。』と、思いつつも私は
「入籍した日を大切にしたいと思った私が、いけないのかな?」と、思ってしまうほど衝撃的な出来事でした。
 
すごい怒って『じゃあいつ行くんだよ!』と、怒鳴られたので『あれ?私が変なのかな?』と、思ったり。
 
あと、発達障害の方の中には『記念日に興味がない』というのを、ちらほら見かけるので今度心理士さんに聞いてみようかな。
 
未だに、私の誕生日を間違えますし(笑)
 
 
 
 
 

客観的に見る事も苦手~ネスケの場合~

 

 

自分が上手くいかない事があった時に『原因』を自分ではなく、周りのせいにしてしまうという所もあります。

自分の状況を客観的に見る事が苦手なために、そう思ってしまうようなのですが。
その他にも、『認知のゆがみ』から来ている部分もあります。


それに近い話で、ネスケの仕事の愚痴の話をします。

『〇〇さんはズルい』

これは以前、ネスケから仕事の愚痴を聞く時に毎回聞いていた発言です。
※〇〇さんとは、ネスケの会社の先輩です。

話を聞いてみると『ズルい』と、ネスケが思っている〇〇さんは、仕事の出来る人で多数の業務をこなしています。

 

ネスケが言う『〇〇さんはズルい』というのも、〇〇さんがしている仕事をネスケに回して、〇〇さんはその仕事をしなかったという事なんです。

もちろん、〇〇さんは他の業務があるので、仕事をしていない訳ではありません。

〇〇さんが自分の業務の1つを、手の空いているネスケに回しただけの話なんです。
では、なぜネスケは『〇〇さんはズルい』と思ったのでしょうか?

それは、『〇〇さんがいつもしている仕事をネスケに回して、〇〇さんがいつもしている仕事をやらなかった、ネスケが思ったからです。

もう一度書きます。
〇〇さんからすれば他の業務がたくさんあり、手の空いているネスケに仕事を回しただけなんです。

『〇〇さん、他にする仕事があるから手の空いている俺がする』とは、思う事ができずに。

ネスケからすると『○○さんは自分の仕事を俺に回して○○さんは自分の仕事をしてない』

 

 

話を聞く度に『何か違う』と感じますが、ネスケの頭にはもうその考えになっているので、私が反論すると

『〇〇さんの肩を持つのか!』と返ってきて、私はさらにびっくりしました。

もう意味が分からない…。となります。

今では、こういう話は聞かなくなりました。

『〇〇さんを見ていたら、俺の倍仕事をしている』と、分かったようです。

発達障害の旦那客観的に見れない

※この回された仕事も、〇〇さんの望んでいる内容とは違ったらしく『ダメ出し』をされました。その時にネスケは、『だったら自分でやればいいんだ』と、思ってしまいます。(この頼んだ事に対して、意見を言われた時に『だったら最初から自分でやればいいじゃん』と言う考えは、未だに変わりません』)

 

こういった部分で(考え方や受け取り方、状況を見ない部分)誤解をされやすい&誤解をしやすいという事があります。

 

今回は、誤解しやすいという所を書いていますが、誤解もされやすいです。

 

 

 

 

 

空気が読めない~ネスケの場合~

 

話し始めたら止まらない発達障害の旦那

ネスケが話に夢中になっている時に、相手が時間を気にしてたり、話が退屈という雰囲気を出していても、その空気を読むことができずに話し続けるという事があります。

私は、ネスケがこういう状態になっている時には、話を止めます。
(止まらないけど)

二人きりの時には、ハッキリ言えますが。
他に人がいる時などは、遠まわしに言いながら心の中では『気づけよ!』となっています。
(気づかないけど)

 

 

 

 

 

一部分だけを見てしまい全体を見る事ができない

発達障害の旦那物事の見方

発達障害の本などでは

『一本の木だけを見てしまい、森を見る事が出来ない』などと、表現されていますが。

まさに、そんな感じです。
どういう事かと例を挙げてみると

ネスケの会社で、大きなイベントの準備をしていたとします。

ネスケは、ある一つの事が気になってしまいその作業をし始めてしまいます。
けれど、その周りでは同僚や先輩などが忙しくみんなで作業をしているが、ネスケは周りを見る事ができずに、1人違う事をして周りの人に
『あいつなにやってんだよ』と思われる事があるという事です。
発達障害の旦那魔状況を見ない

 

こういう事が続くと

『仕事が出来ない奴』と、思われてしまいます。

 

 

 

 

状況を見る事が出来ずにトラブルになった時は(なりそうな時は)どうすればいいか?

多くの人は、『周りの人の表情や場の空気を察して自分の言動を調整する』という事が、私の読んだ本には書いてあります。

社会常識やマナーというものは『目でも見えない、決められている物でもない』それは状況に応じて変化するもの。

ASDの特性を持っている子供は、それが苦手とも。

大抵の子供は大人や周りの子供を見ているうちに、その術を体験して学んでいくけれど、ASDの特性を持つ子どもは『察するという「言わなくても分かる」』という部分が分からないまま、大人になっていく。

なので社会の常識や暗黙のルールというものを、一つ一つ教えていかなければならない。

そう本には書いてあります。

こちらの本を参考にしています

子どもの場合なら、幼児期から教えていくという事もできますが。

大人の発達障害と言われている方は、幼児期にそれらを学んでいない為に大人になった今困りごとが多いという事になります。(ネスケの場合)

これは、状況を把握するという事が一番の解決法です。
ですが、それが(状況を察するという事が)出来ないからトラブルになります。

仕事やプライベートで、周りの状況や相手の状況が分からずにトラブルになってしまうという経験を書いていくという事が、ネスケの場合は経験値を上げる為に有効なようです。

トラブルとなった事を書き留めて、文字として(文章で)見直す。

これは自分で書いたものですが、客観的に見る事が出来るそうです。(ネスケ談)

そして、ネスケが思っている事や、したいと思っている事に対して私も同意見とは限りません。

この対策としては、話し合いしかないと思います。

ネスケに私が求めている事(してほしい事など)を伝えます。

それに対して、ネスケの考えを聞きます。

とは、思っていてもこれは『理想』です。

実際は、休みが一緒の日などは前日に休みの日のお互いの予定を決めます。
二人ですることや、したい事。
(必ずメモとして残すことが大事)

今では、毎日の予定を前日に伝えるか、夕方には夜の予定を伝えます。
この事で、お互いの状況を把握しています。

なので、入籍の日の様な事は起こりません。

私が『入籍の日にお祝いしたい』という事を、ネスケに伝えずに『入籍した日なんだからお祝いだよね。』(当たり前と思っていたので伝えなかった。)と一人で思っていた。

私が『当たり前』と思っていた事も、ネスケからすれば『当たり前』ではなかった。

『言わなくても分かって(そう思って)当然』だと思っていたから起きたトラブルだと、今では思っています。

まずは、どうして欲しいかを伝える事にしています。

とにかく、『伝える』という事を心がけています。

仕事では、上司や先輩、同僚に求められている事を把握(理解)するという事が大切です。

ここでも、ほう・れん・そうが大事になってくるかと思います。
そして、ネスケルールではなく社会一般のルール蓄積していくことも大切です。
具体的な状況などを説明していくことが有効かと思います。

全く関係ありませんが、ネスケは良く『自分の星に帰りたい』と言います。

自分の星のルールや常識、考え方が、この星では通用しない。と…。
そう言われると、お互いの星のいい所を学ぼうね。となります。

何にせよ、『言うのは簡単、実行するのは難しい』です。

夫婦仲良く過ごすために、生きやすい日々の為に模索している今日この頃
ネスケが最近読んでいる本ですが、発達障害の当事者の方達の声で作られたという本です。
ネスケも今まで何冊か、発達障害の本を読んでいますが、すんなりと入ってきて為になると言っています。

こちらの本です

何かのヒントが得られたらいいな。と思っています。

そして今では、お互いのスマホに共有カレンダーアプリを入れているので、お互いの予定が分かるようになっています。

予定の『前日』、『一時間前』、『30分前』、『15分前』と、通知が来るように設定もしてあるので、予定を忘れてしまう事が多いネスケも、忘れずに予定を再確認する事ができています。

ネスケは、予定を入れる事を忘れてしまうので、ネスケに予定が出来た時には私が入力しています。
私に伝え忘れたら、もう残念ですが…。という感じです(笑)

ネスケと過ごすようになって、私が変わったところと言えば『言わないでも分かる』と、相手が察する事を前提に話をする事がなくなってきたという事でしょうか💦

ネスケと過ごすようになってから、今まで私はどれだけ『相手が察するはず』という会話をしてきたのかと認識しました。

ネスケ程、回りくどい会話にはなっていないとは思いますが💦

状況や、背景が分からずに、ネスケが一方的に怒るという事は今でもありますが、少しずつその形も変わってきたように感じます。