発達障害の旦那との夫婦の会話ってどんな感じ?

発達障害夫婦の会話 ネスケ子の部屋
私は専門家ではありません。
私が調べた事とネスケの場合を書いています。
参考程度にお読みください。

※令和3年10月編集

 

発達障害の旦那(ネスケ)との会話…。

付き合い始めた頃は、ネスケの私の周りの人と違った反応に惹かれていたのですが。

長く一緒に居ると、面白い時の方が多いけれど疲れている時や機嫌の悪い時には

私の『怒りスイッチをオン』させます。

相手を不快にするような言動に、悪意は一切ないんです。

「悪気はなかったんだ!」

この言葉を聞く事はとても多い。

ASDの特性、ADHDの特性を持つ旦那ネスケとの会話とは?

 

 

 

日常の会話はどんなでしょう?

ネスケとの会話は、スムーズに進むときと
『?』となる時があります。

ネスケ子
ネスケ子

明日何時に起こせばいい?

ネスケ
ネスケ

明日は県外で営業に回るんだよね。

ネスケ子
ネスケ子

あ、そうなんだね~

ネスケ
ネスケ

さすがに疲れるよな~。

ネスケ子
ネスケ子

え?ところで何時に起こすの?

 

こんな感じに、聞いた事と微妙にずれた答えが返ってきたりします。

『明日何時に起こせばいい?』

この時は、かなり後にもう一度聞きなおして分かりました。

 

こんな感じで、聞きたい事と答えがかみ合っていない時がチラホラあります。

普段は、『いつもの事と』と流せます。

が、疲れている時や機嫌が悪い時なんかだと(私が)

尋ねた事と違う答えが返ってくると

 

『あ゛?』とダウンタウンの浜ちゃんになってしまいます。

 

これって、相手が私だったらいいけど、会社とかだと大変だなぁと思ってしまいます。

後は、私が話をしていても、その内容にネスケが興味がないと

話している事に対して

『どう思う?』と聞くと

全く違うネスケの話が始まります。

逆に『どう思う?』と聞かれてしまいます。

おーい私の話はどこ行ったー!という状態。

 

 

 

頼みごとをする時は?

1から10まで伝えないと分からない発達障害の旦那

チャーハンを作っていて、フライパンの中の量を見たら大きいお皿が必要と分かると思ったのですが。

渡されたのは、小皿…。

ネスケに、お皿を頼むときには

『食器棚の一番下にある白い大きい平らなお皿を取って』

と、置いてある場所と色、そいて深皿か平らか大きさも告げないとお目当てのお皿はでてきません。

頼むときは、具体的に伝える。

頼むときだけでなく、会話も具体的に話さないと進みません。

 

他にも「部屋を掃除しといて」だと

ADHDの特性もあるネスケには、余計に伝わりません。

「どこを・どうやって・なにを・片付けるか」

という事で、たただでさえ悩んでしまうので、具体的になにをしてほしいか伝えます。

例えば『ネスケが脱ぎ捨ててある服だけでいいから、洗濯カゴに片づけておいて。』などなど。

 

ADHDの苦手な事を書いた記事もあるので

良かったら読んでください。

ASDってなに?ADHDってなに? その特徴や併発を簡単に説明
発達障害のASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)、そしてASD/ADHDの合併について簡単にまとめました。わたしの旦那はASDとADHDの合併(混合型)です。それぞれの特性と特徴はさまざまあり、人によって強く出る場合と目立たないということがあります。全ての特性が当てはまるわけでもありません。

 

余談ですが、ネスケに掃除を頼む時は掃き掃除を頼みます。

片づけなければならない物は、一か所にまとめておく事を頼んでおいて、私が帰ってきたら私が片づけるようにしています。

風呂掃除とトイレ掃除はネスケの担当なので任せています。
(口も出しません。時々口を出すかも💦)

 

具体的に伝えるというのは、普段の会話でもそうです。

具体的に伝えながら会話しています。
(時々、忘れますが。ほぼ具体的に伝えているつもりです)

背景や状況などを見る事も苦手なので、背景や状況を伝える時もあります。

 

 

 

喧嘩の時は…。

これが、一番やっかいです。

喧嘩の時ってお互いに感情的になっているので。

誰だって、わけのわからない事を言ったりすると思うんです。
(売り言葉に買い言葉なども…。)

ただ、ネスケとの喧嘩は…。

例えば、私の言動に対してネスケが怒っている時は

私が、どうしてそういう言動をしたか説明をしようと頑張るのですが…。
(言動に至るまでの様子を説明する)

発達障害の旦那ループ喧嘩

最初に、ムカついたというか怒る原因になった言葉を永遠に言っています。

説明しようとしてもネスケの中には

『言ったか』『言わないか』という、このどちらかしかないです。

どちらか聞かれたら私は、『言った』と答えるしかないですが…。

私としては、『なぜ、その発言をしたのか』という事を分かって欲しいのです。

ですが、なかなか話が進まないし、聞いてもくれません。

ネスケが怒ってしまった(気になってしまった)言葉ですが、こればかり言ってしまう事を説明するならば、固執性が出てきたという感じでしょうか?

1つの言葉に固執してしまい、ここから離れる事が出来ない。

今現在のネスケは、この固執からの切り替えを頑張っているようです。

固執してしまうのは、言葉だけでなく他にも『物』、『手順』などにもあります。

 

これに関係あるか分かりませんが、ASDの特徴に『黒か白か』という『白黒思考』があります。

あいまい、つまりどちらでもないというのは理解しにくい。
(グレーはない。)

これは、根気よく説明するか間を取って、お互い落ち着くまで待つしかないです。

なんにせよ、落ち着いて話し合いです。

話し合いもスムーズには進まないですけど。

気力・体力がない時にはスルーする事もありですが、その時には『肯定も否定もしない』事が良いと思います。

一回してしまうと、なかなか修正が難しいです。

「あの時は、良いって言っただろっ!コロコロ変えるな!」なんて言われちゃいます。
(ネスケの場合はですが)

 

 

 

 

二人が仲良く生活するには(私たちの場合)

日常会話が、他とはちょっと違うと思っても慣れるものです。

ネスケの、ずれた返しも楽しいです。
(疲れている時や機嫌の悪い時以外は)

でも、ここで一つ言うと

これは、当事者(発達障害である人)が自覚していないと上手くいかないと思います。

 

例えば、明らかにパートナーが、『この人何か違う』と感じていたとしても

当の本人が自覚していない場合は、全く話が違ってきます。

当事者(発達障害である人)とパートナーが『発達障害と認識していて理解してこそ』成り立つものです。

偉そうに書いちゃっていますが、無自覚な方と自覚している人との違いって大きいと最近とても感じているんです。

それは、ネスケ父と接していて感じます。

ネスケ父の言動はネスケととても似ています。

検査を受けたわけではないので、確かではありませんが同じ特性を思っていると私は思っています。

ですが、ネスケ父は自分の身近な人が感じている困りごとに気づいてはいません。

ネスケ父の言動で身近な存在であるネスケ母は困っていますが(私も時々困っている)、その困りごとに気づいてはいないし、むしろネスケ父は善意での言動なので『周りの為に』している事なんです。

ですが、背景・状況が全く考慮されていない言動となってしまっています。

善意に対して困っているが、その善意が困り事になるという事を伝える術が私にはありません。

年齢的な事もありますし、ネスケ父は60年以上そのままで生活してきているわけなので、余計に伝える事ができません。

 

しかし、発達障害とお互いが分かっていたとしても

お互いが努力』しないと楽しい毎日は送れないと思います。

『どちらかだけが我慢』←かなり良くない

発達障害である当事者も、努力・工夫しなければ

パートナーも、努力・サポートしなければならない事だと思います。

これも、相手との先を考えられる状態なら出来ますが…。

そうでない時には、出来ない事だとも思っています。

 

ネスケの場合は、今までの人生で上手くいかない事が多く自己肯定感も下がっていました。

自分に自信がなく、ネガティブ…。

『努力しなければ、俺は普通に近づけない』と、時々悲しそうに言います。

人とのコミュニケーションでもそうです。

『普通』に、コミュニケーションを取っているつもりでも、周りから浮いてしまったり、場違いな言動をしてしまったり…。

ネスケは、一時期『話すのが嫌だ』と言っていました。

『自分が変な事を言っているのではないか?』と、疑心暗鬼になっている時がありました。

まだネスケが『発達障害』と診断される前は、今とは比べ物にならないくらい喧嘩が多かった。

今ではネスケ自身が、『自分は理解する事が苦手』という事を分かっているし、私はネスケに話し言葉が伝わりにくいというのが分かっている。

なので、喧嘩もするけれど周りの友達とかに『本当に仲いいよね。喧嘩するとか信じられない』と、言われております。

私達は、仲良く日々暮らしております。
(喧嘩は多いけど)

(喧嘩の時はめんどくさいけど。)

ネスケだけが悪くて喧嘩になるわけでもなく、私が悪い時の方が多いかもしれないけども。

喧嘩の原因は、くだらないものが多かったりと、一般的な喧嘩です。

ただ、それが変な方向に行ってしまったり、同じ言葉を繰り返すだけの喧嘩だったり、ネスケの特殊変換能力によって意味が分からない喧嘩になってしまったりという事があるだけです。

以前、今とは違うアカウントでTwitterをしていたのですが

カサンドラ症候群とアカウント名の後ろについていた方からDMが来たことがあります。

内容をちょっとだけ書くと

「アスペとは害だ。よく一緒にいられますね?

別れた方がいいですよ。

私みたいになります。

結婚なんかしない方がいいです。」

まだ、ネスケと結婚する前の事で、そろそろ結婚するとツイートした時にきたDMでした。

私が思う事を素直に書いて返信しました。

何回かやりとりをして私の想いも伝わったかと思います。

普通と呼ばれる人と一緒に居るからといって幸せなわけではないし、発達障害の人と一緒にいるからといって不幸せなわけではないです。

発達障害であろうと、なかろうと、その人の人柄です。

発達障害の特性は、『個性』かもしれないけど、私は『性格』だとは思っていません。

努力できるネスケの事は尊敬できるし、私の事を思いやってくれます。
(時々、空回りの思いやりもありますが。空回りというより微妙にずれた思いやりからの言動)

お互いが、お互いの事を認識、理解していれば楽しく(喧嘩もするけど)生活していけると思うんです。これって、世間一般そうだと思います。

私は、楽しく発達障害のネスケと生活しています。

(喧嘩は多いけど、喧嘩の度に「このくそがっ!」と心から思うけど。)

 

と、私が書いているのは理想論かも知れません。

実際に難しいと思う事は多いし、「悲しい」という気持ちになる事も多い。

ネスケの特性から、目に見えない気持ちという事を理解してもらう事は、難しい時が多いのが現実です。

ですが、これもネスケが私と暮らしてきた中での経験から、以前には伝わらなかった事も今では伝わる事が増えてきました。

その経験を経験として積み重ねていくのも、そのまま流してしまうのも、それもまた人それぞれ違う事なのかもしれません。

その人にあった、その人の特性にあった、接し方(対応)があるのかも知れない。