※令和4年1月 加筆・編集
『コミュニケーションが難しい』ですね。
ASDの特性が原因ですが、他にも『認知のゆがみ』もあると思います。
喧嘩の原因にもなる間違って捉える事の理由
旦那ネスケの、言葉の捉え方は『基本ネガティブ』です。
基本ネガティブに捉えますが、喧嘩の時は『ネガティブな捉え方が』さらに強く出てきます。
これが、私たち夫婦のコミュニケーションを難しくしています。
・瞬間に『ネガティブ』に捉える。
・言ってもいない事を「言った。」と言う。
・一方的に話をして私の話を聞いてくれない。
・会話泥棒
・脳内1人連想ゲームをして伝えたい事が間違って伝わる。
などなど…。
他にもネスケとの会話がスムーズに進まない理由はありますが、だいたいが上に挙げたような理由になります。
ASD(自閉スペクトラム症)の特性と、ADHDの特性、他にも「認知のゆがみ」などが原因の事が多いです。
発達障害の特性を持っている方は、認知にゆがみが生じやすいという事なので、瞬間的にネガティブに捉えてしまうのは「認知のゆがみ」から来るものなのかな?
どんな捉え方をする?
ネスケの捉え方は『基本ネガティブ』と、先程書きましたが。
1人脳内で連想ゲームのように変換していくことが多いです。
上のイラストの変換は、私の発言からされたものですが。
どのような発言だったのか?というと、下の漫画をお読みください。
まさかの、私のたわいもない発言です。
肉の小分けが面倒だったので、「子供は良いよな~。」と言ったんですよね。
その後、ネスケがいきなり「そんなにお前は実家に帰りたいのかっ!」と怒り始めたんです。
私はびっくり(笑)
この私の発言の前にも、私は愚痴のような事を言っていたのでネスケの中では愚痴も含んでの連想だったようです。
このネスケがする変換を「ネスケ特殊変換機能」などと言っている私ですが、他にも「なんで?」と思う捉え方をする時があります。
・私は強く言ってはいないけれど「強く言われた。(怒っている。)」と思う。
・ネスケの事を悪く言っていないけれど「俺が悪いのかっ!」と怒る。
・何回も言っていないのに「お前はいつもそう言うっ!」と言う。
・1つの決め事をしたとして、状況が違っても「決めた事は決めた事だ」と言う。
(状況に応じて対応できない。)
普段でも時々「え?なんで?」という捉え方をする時がありますが、疲れが溜まっている時や、ストレスが溜まっている時などには、いつも以上に捉え方が「え?なんで?」となります。
ちなみにネスケの場合は、疲れやストレスが溜まっている時には「特性」も強く出ます。
フラッシュバックする時もある
捉え方とは違いますが、嫌な思いをした記憶が強く残るという事があるので、フラッシュバックのようにその時の記憶を思い出して怒り始めるという事もあります。
嫌な記憶が思い出されるというよりも、動画のようにその時の映像が再生されるような感じでしょうか?
フラッシュバックと似ていますが『タイムスリップ現象』というものがあるようです。
記憶というものは、時間が経つにつれて薄れていくと思うのです。忘れている事も多いと思います。
ですが、発達障害の方の中には、記憶が風化しないでそのまま保存されている方がいるようです。
全員がそうという訳ではなく、「中には驚異的な記憶能力を持っている方がいる」。
そして、その記憶能力にはタイムスリップ現象があるらしいです。
過去の印象深い記憶が動画のように再生される。
そこにいるかのように細かい部分も再生されて、動画ではなく静止画で見る方もいるらしいです。
この部分を読んだ時に、私は「フラッシュバク?」と思ったのですが、私なりに調べてみた結果。
フラッシュバックが、感情、味覚、痛覚などの「感覚」だとすると。
タイムスリップ現象は、「現在起こっているかのように再生される」という事なのでしょうか?
タイムスリップ現象は、妄想、幻覚などと間違われる事もあるそうです。
ただ、このタイムスリップ現象は、頻繁に現れるので生活(仕事など)に支障が出るほどらしいです。
ネスケが急に怒り始めてギャースカ言っている時に、私は何に対して怒っているのか分からない時が多いんです。
ネスケが言っている事が、1年も前の喧嘩の内容だったりするんです。
「お前が今言っただろっ!」って…。
いや、言ってない…。
一年前には言ったけど…。
興奮しているネスケには私の声など届かないので、落ち着くのを待って「それは一年前の事だね。」と伝える。
※興奮している時に何かを言っても火に油を注ぐことになる。否定も肯定もせず落ち着くのを待っています。「そうだね。」なんて言ってしまうと「今認めたなっ!」とややこしい事になる。
状況に応じてという事が苦手
私の言い方も悪いんですけど、言い訳をさせてもらうと
夕飯の準備や、他の事をしている時に聞かれると、丁寧に優しくという事ができずに答えてしまいます。
いつもなら『これを伝えたいなら、ここにこう付け足せば伝わりやすいのでは?』など、伝えられます。
ですが、私が忙しい時には『これいらないよ、回りくどい』などと、ネスケからすると強めの口調となってしまいます。
この、要点だけ伝えてしまう時は
『冷たい』とか『怒っている』という風に、ネスケに受け止められてしまいます。
漫画にも出てきますが、どうしても付け足したい言葉が、ネスケにはありました。
私が読んだ時に感じたのは『回りくどい』、『しつこい』という印象しか受けなかったので、そう伝えました。
そして、ネスケが付け足したいという文があることによって、意味が伝わりにくい分となっていた。でも、ネスケは『一文をつけたいんだ!』と、頑として私の言葉は聞いてくれない。
こういう事が結構な頻度であるんですけど、私は毎回思います。
『これが、こだわりが強いというやつなのか?』と…。
※”こだわり”と言っていいのかは分かりませんが、ネスケの『言葉のこだわり』というものが喧嘩の時に出るのですが(というか、これが原因で喧嘩が大きくなるのでは?と思っている)
私の発した言葉の1つに、ネスケが引っかかってしまい、喧嘩が加速していく。
最後には、その言葉を私が『言ったか、言わないか』という事しか、ネスケは言わなくなる…。
(この喧嘩の事を、私は「ループ喧嘩」と呼んでいる)
そして話は戻りますが、この『〇〇と付け加えたい』という言葉のこだわりは、その一文だけが頭にあり、文章全体の事や読んだ相手がどう受け取るかという部分を考えていない。
自分からの視点しかない。
そして、漫画の最後にネスケが声を荒げて『聞けって言ったり、聞くなって言ったり、どっちなのかはっきりして!』というのがですね。
私が『聞いてね?』と、ネスケに言った理由は『毎回やった後に「どうしよう」と、聞かれる事が多いので、やる前に聞いて』という意味です。
ネスケは、いつも事後報告なんです。
困ってから聞かれても、私も困ってしまうんです。
ネスケは私が言ったとおりに聞いてきますよね?
なのに、聞かれた事に対して『意見』を言うと、ネスケは結構な確率で怒ります。
これは、ネスケが『自分自身を否定された』と感じるかららしいです。
聞かれた事に対して答えて怒られると、私も「だったら聞かないでよ!」と思ってしまいます。
分からないなら聞いてと言ったよ!
確かに私は言った!
ネスケに聞かれて(私の意見を)答えたが、それは嫌だと言われたから(怒り気味に)。
だったら、私に聞かないで自分のやりたいように、やればいいじゃん!(聞かないで!)と伝えた!
そしたら『聞くのか、聞かないのかどっちだ!』と、逆に怒鳴られた。
分からなくて聞いたなら、意見をちゃんと聞いてほしい。
自分のやり方を通したいなら、最初から「分からない」と、聞いてこないで!
どうもネスケを見ていると、こういう時は『私がネスケを否定した』と捉えている場面しかないみたいなんです。
一連の流れではなく、その場面だけ。
『これこれこうなって、今はこうなっている。』ではなく『今』しかない。
相手の発言をネガティブに受け取る
相手の発言をネガティブに受け取る。
これは、会社での話をネスケから聞く時にも感じることです。
「自分の意見」(ネスケ自身の言動)に対して
他の人からの「こうした方がいい」というような感想(意見や提案など)を
「自分自身を否定された」と、捉える所があります。
ネスケは「俺の意見はいつも通らない」と良く言っていました。
否定されたわけでもなく「それもいいけど、こうしたらもっといいんじゃない?」という、人の意見に対しても「俺の意見を否定された」と、受け取ってしまいます。
以前この事について、ネスケと話をした事があるのですが「自分に自信がないから、余計に否定されたと感じるのかもしれない」との結論になりました。
他の人から見たら『自分の意見を曲げない頑固者』もしくは『わがまま(自己中)』と、見られると思います。
実際、ネスケ母はこのような状況を目にすると「ネスケは自己中だ、子供すぎる」と言っています。
ネスケが感じた(受け取った)事は、なかなかリセットされる事がありません。
その時に喧嘩になったとして、私がいくら「否定じゃない、意見を言っただけ」と伝えたとしても。頭の中から「俺を否定した」という思いが、ネスケの中に強く残っているために私の言葉の意味(理由)を伝える言葉は耳にも頭にも入りません。
ですが、ネスケの場合は寝ると落ち着きます。
寝ると落ち着くので、その出来事(喧嘩など)に対して冷静に考える事ができる、喧嘩をしている時には伝わらなかった事も次の日には「昨日はごめん、どういう事かわかった」と言ってくれる事も多いです。
※『寝ると落ち着く』ですが、これはメルトダウンが起きた時も、安定剤を飲んで寝て落ち着くという事もあります。
※メルトダウンとは『精神的に追い詰められた時などのパニック状態(感情の爆発)』
ネスケの場合のメルトダウンは「激しい怒り」となって表れる事が多いです。まさに、ドッカーン!となります。収まる事のない怒りにより、壁を殴ってみたり、物を投げてみたり、壁に頭を打ち付けてみたり。(最近はその様子を見るのも慣れたので、そっと違う部屋に非難します)
発達障害の旦那に何かを伝えたい時は
ネスケに伝えた事が「え?なんでそうなった!」という事があります。
私がネスケに伝えた事が、ネスケの中では違う事に変換して伝わっている事を、私が勝手に特殊変換能力と言っています。
ネスケ独自の受け取り方からくるのだと思うのですが…。
青と伝えたのが、白と伝わっているという時がチラホラあります。
上手く伝えるのは難しいと思います。
(言葉って難しい)
『一言添える』
『具体的に伝える』
『視覚的に伝える』
○ネスケが動画などを観ている時に、私が「ねえ、うるさい」と言うと、ネスケは「ネスケ子が怒っている」と思ってしまいます。
「少し音量を下げて」とか「イヤホンして欲しい」などと伝えると「わかった」と言ってくれます。
○「ここをこうしたら?」とだけ私がネスケに言うと、「なんでだよ!」と否定されたと思って機嫌が悪くなります。
けれど、「〇〇がこうだと〇〇〇と思われると思う、だからここをこうしたらいいと思うよ」と伝えると「そうか」と受け入れてくれる。
要点だけを伝えると、ネスケには伝わりません。
感情を伝えるというのも、難しいかもしれません。
怒っている時も、何で怒っているか分からない時もあります。
○料理中、「火を見てて」ではなく「火がついているから、沸騰したら火力を弱めて」と伝える。(具体的に伝える)
○「ご飯いらないって電話なりしてくれないと悲しいんだけど」ではなく、「ご飯がいらない時には電話なりしてくれないと、ネスケの分も作っているしネスケが帰ってくるまで私もご飯を食べないで待っている、ご飯がいらないっていきなり言われると悲しいし、その分の材料も無駄にしているんだよ?」と、〇〇をしないと〇〇になって、そうなると〇〇って私は感じるなど具体的に。
○「あったまきた!」と怒るのではなく、「ネスケがやらない事は私がいつもやっているという事をちゃんと分かって?でないと私だけが負担になるよ?」などなど
もしくは、「ネスケがやってくれると、私はとても楽だし嬉しい。」
料理中に「火を見て」と言われたら、鍋が吹きこぼれないように見ていればいいんだな。と思う所も「状況を見る」という事が、苦手なASD傾向がある方にとっては、伝わりにくいです。
強いこだわり(固執性)も関わっていると思います。
●何かをやって欲しい時には例を見せるのも伝わりやすい
●口頭ではなく文字で伝える
●伝わっているか確認