発達障害者支援法について
まず、発達障害者支援法について
平成17年4月1日に執行された「発達障害者支援法」ですが、その後平成28年に一部改正されています。
この「発達障害者支援法」ですが、法がついている通り「法律」です。
この法律の目的としては
※出典:厚生省 発達障害者支援法の改正と発達障害者支援法について
※詳しくは下のリンクを見てください
発達障害者支援法の改正と発達障害者支援法についての厚生省のPDF
定義として明記されているのは
もちろん
『発達障害』のある人のための法律
発達障害者とは、発達障害(自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害など
の脳機能の障害で、通常低年齢で発現する障害)がある者であって、発達障害及び【社会的障壁により】(新)日常生活または社会生活に制限を受けるもの出典:厚生省の参考資料から
発達障害者支援法にはこうもあります。
国民・事業主等には
・個々の発達障害の特性に対して、理解を深め自立や社会参加に協力するようにね!
・事業主は、発達障害の人を不当に雇用しないで正当な評価とかしてよね!
・特性に応じた仕事を支持するなどの雇用管理をしてよ!
・大学・高等専門学校は、発達障害の個々の特性に応じて、配慮して!
ざっくりと書きましたが、他にも細かくありますし、改正された内容などもあります。
詳しくは、貼ってある厚生省のURLを見てください。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000128829.pdf
この支援法ですが、各自治体が頑張る感じです。
各都道府県には、発達障害支援センターがあるはずです。
この発達障害支援センターは各自治体で運営しています。
国は?
厚生省の発達障害者支援法に明記されているのは
『専門知識を有する人材確保』となっています。
(研修等)、調査研究等となっています。
発達障害支援センターって?
発達障害支援センターは、各都道府県にあるはず。
こちらで確認してください。
私達夫婦が住む県にも、もちろんあります。
存在を知ったのは、3年前です。
アスペルガーの疑いを持った私たちは、検査をしてくれる病院を探しました。
当時私は病院で働いていたので、その病院のソーシャルワーカーさんに事情を話し、発達障害の検査をしてくれる病院を尋ねました。
もちろん、その病院でも検査はできますが、ネスケが知られたくないというので、他の病院を探していたんです。
そこで、病院の他に「発達障害支援センター」が、あると教えてもらった。
けれど、予約を取るのは難しいと聞きます。
実際、その時に発達障害支援センターに予約を取ろうとしました。
『相談は半年待ち。診断は一年待ち』
冗談ですよね?って、真剣に思いましたよ。
今では、システムが変わったので、半年・一年待つという事はなくなったようです。
発達障害支援センターは、子どもから大人まで「発達障害」に関する相談や、診察ができます。
ネスケの場合は、病院で検査をしています。
私達が、予約を取った時(電話で)に、伝えられたのは
出産時の情報や、幼少期の情報、小学校からの成績や評価などを記入する用紙を郵送するので、その用紙に記入をし、持参してください。
検査結果が出ているならば、その検査結果も持ってきてください。
という事でした。
送られてきた用紙に、ネスケ母から借りてきた母子手帳や、ネスケ母から聞いた事を記入していきました。
そして、発達障害支援センターに初めて行った日、病院での診断結果と、提出する用紙を持ってネスケと二人で行ったのです。
相談という形でしたが、心理士の方とワーカーさんとの面談です。
アドバイスや、ネスケの特性なども詳しく説明して頂き、私自身の悩み、困っている事などの相談もできました。
ネスケと一緒に受けられるので、どちらか一方の話だけ聞くという事も無く、ネスケはネスケの言い分、私は私の言い分を言い、第三者である、心理士の方、ワーカーさんの意見も聞くことが出来ました。
ネスケの場合は、特に第三者の意見が受け入れやすいようなので、この二人で受ける相談という形のカウンセリングは、とても有意義な時間となりました。
発達障害支援センターには、3カ月に一回通っていました。
『いました。』というのは、この一年程は「発達障害支援センター」には行っていないのです。
システムが変わってしまい、今までは相談をしたときに次の予約を取っていたのですが、今は「困った時に予約を取る」という形になったようなのです。
しかも、今までは決まった担当の方が対応してくれましたが、これからは毎回同じ人ではないかもしれない。と…。
また、一から説明するのも嫌だなんて思っていたら、予約を取らずに一年が過ぎました。
各自治体によって、全く違うかもしれないし、同じかもしれません。
発達障害支援センターは、その名の通り
発達障害者の方の支援(サポート)をしてくれるところです。
ただ、サイトを見ると
『発達障害者、その家族』と、あるので家族の方も利用できると思います。
私の場合は、1人で行ったことはありません。
各自治体となっていますが、その他に、都道府県知事等が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営しているところもあるようです。
発達障害支援センターですが、地域によっては事業内容が異なるようです。
情報提供を主に行っているところ、直接的なサポートをしているところと、地域によって違いますが、基本的には専門の職員のほか社会福祉士がいるようです。
臨床心理士や言語聴覚士、精神保健福祉士、医師など、支援する体制が充実している地域もあります。その場合はそれぞれの専門に沿ったサポートを受けることができます。
私の住んでいる地域にある、発達障害支援センターは
充実している方だと思います。
診断・治療・検査・ショートケアなどが受けられます。
(という内容が、サイトに書いてありました)
※相談は無料で受けられます。
発達障害者支援センターは、発達障害児(者)への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関です。都道府県・指定都市自ら、または、都道府県知事等が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営しています。
発達障害児(者)とその家族が豊かな地域生活を送れるように、保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、地域における総合的な支援ネットワークを構築しながら、発達障害児(者)とその家族からのさまざまな相談に応じ、指導と助言を行っています。
他にどんな支援があるか?
障害者手帳を持っているならば、障害者雇用で働けるし、重度心身障害者医療費助成制度も受けられる。
障害者手帳についてはこちらの記事
重度心身障害者医療費助成制度とは
精神障害者福祉保健手帳を持っている方が対象となっており、保険証を使って受信した医療費を助成してくれる制度です。(保険証対象の自己負担額の助成)
詳しくはこちらをご覧ください
申請する場合は、お住いの地域の市町村の保健福祉課にお問い合わせください。
(制限がある場合があるようです。)
その他、自立支援医療というものもあります。
ネスケは、この自立支援医療の申請をして、今現在利用しています。
精神科に通院している方
精神科の病気で治療を受ける場合、外来への通院、投薬、訪問看護などについて、健康保険の自己負担のお金の一部を公的に支援する制度が自立支援医療(精神通院医療費の公費負担)です。(入院については対象となっていません)
これは、医療費、投薬費が一割負担となります。
サポートする側(支援者)のサポートってあるの?
私は、本当に見つけているんですが。
子供の発達障害の保護者の方などの、家族会などはあるようです。
大人の発達障害のサポートは、私の住んでいる県では見つけられませんでした。
ただ、「発達障害支援センター」での相談が受けられるので、これからも利用したいと思っています。何より、無料なので助かります。
ネスケは、今現在は心療内科に通院しています。そして、その病院でカウンセリングを受けています。
そのカウンセリングに、私も同席する事はできますが、あくまでもネスケのカウンセリングです。
私だけの相談をしたいというならば、今の状態だと私が個人的に通院してカウンセリングを受けるか、病院ではないカウンセリングを受けるかです。
病院だと1時間弱で、3千円から4千円。
病院ではないカウンセリングは、金額が高めなところがほとんどです。
ちなみにですが、ネスケは通院している担当の医師が「話をする時間が少ない」と、良く言っていますが。
あくまでも、「医師は診察、診断をする人」です。
話を聞いてほしい、アドバイスが欲しいという場合でしたら、心理カウンセリングを受けるのがいいと思います。
医師は、カウンセリングはできません。
金額的な事を考えると、発達障害支援センターかな?と、思います。
以前、発達障害支援センターに行った時の話です。
この時の私は、ネスケのサポートをしている私のサポートを探していたんですが、見つける事が出来ず。
発達障害支援センターで、聞いてみました…。
家族会か…。という感じでした。
まあ、成人の発達障害の方の家族会は、なかったのですが…。
がっかりしている私に、心理士の方の隣に居たワーカーさんが言った言葉がこちら
いや、無理だから…。
この後、サポートを探すことがなかったのですが、今ならあるかもしれません。
この話は2年前の話なので、今はあるのかな?とも思っています。
私の検索スキルでは、見つける事が出来ませんでしたが…。
(あくまでも、私の住んでいる県での話です。)
ネスケが今読んでいる本があるんですが。
その本が、ネスケからすると
『当事者が読む本、的を得ている』
らしいです。
今まで読んだ本とは違うと。
この本は、当事者の方達の声や、当事者の方が作った本なのです。