話を聞いてくれない時
ネスケは、ASDとADHDの診断が出ています。
ASDの特性で強く出ている所と、ADHDの特性で強く出ている所がある。
ネスケが話を聞いてくれないという時は、だいたいがASDの特性からのものが多いと思います。
ADHDの特性からの場合は、集中して話を聞けない。とかかな?
違う事が頭に浮かんで、その話をし始めたりなどがADHDからなのかな?
(確かではない…。)
ASDの特性からの場合は
『違う捉え方をする。』
『状況を見る事が出来ない。』
『何かに集中している』
などだと思います。
この記事では、ASDの特性からだと思う事を書いていこうと思っています。
状況・背景を見ていない
状況・背景を見る事が出来ていたら、起きないであろう喧嘩を私たちは良くしています。
私からすると
『え?そんなわけないのに…。』と思うけど
ネスケからすると
『そんなの言ってくれないと分からない…。』
良くツイキャス配信でも言っているのですが
『ネスケと暮らすようになるまで、私は「相手が察してくれるのを前提に話をしていた。」という事です。』
1から10まで話をする必要を、今まではあまり感じずに過ごしていました。
相手が察してくれるので、要点だけを伝えるか、話したい部分だけ話していても伝わっていた。
ですが、ネスケは『状況・背景』を見る事が苦手という事と、『想像する』という事が苦手なために、1から10まで話をしないと理解してくれない時があります。
他の人に話す感じでネスケに話をしていると、ネスケは「どういうこと?」と言います。
少し前まで、「ここまで言わないと分からないのか?」なんて思っていましたが。
それがネスケの普通なので、今ではあまり気になりません。
というか、最近の私は他の人と話す時にも、とても回りくどくなりました(笑)
ですが、その回りくどい話し方も『丁寧』と受け取ってくださる方もいます。
ネスケに対しては、丁寧に話すことを心がけています。
(申し訳ないけど、無理な時もある。)
私がネスケに対して、1から10までを話していない頃にこんな喧嘩をした事があります。
一言添えれば喧嘩にならない?
お皿を洗っているネスケに『洗剤の詰め替えしておいて~』と言った私。
もちろん私は『今すぐ替えて。』というつもりで言ったわけではありません。
ネスケは、私のこの言葉に対して瞬間湯沸かし器となり怒りました。
その怒った(怒鳴った)ネスケに対して、私もイラッとして怒った。
『「今やって」なんて言ってないのに』
旦那ネスケは
『「あとで」とか「終わったら」と一言添えてくれないと分からない。』
この喧嘩の後に、ネスケと話した時に分かった事は。
『誰かに一言添えないで「やって」と言われると、その時にやってと言われていると思う。』
という事でした。
この頃から、一言添えるように気をつけてはいますが…。
何気に難しいです。(笑)
ですが、一言添えると喧嘩になる事はない。
一言添え忘れると、ネスケにイラッとされ、私もイラッとします。(笑)
過集中の時などは話を聞けない。
ASDの特性の中に『2つ以上のことを同時に出来ない。』というのを、よく聞きますよね。
ネスケを見ていると、本当に何かをしている時に話しかけても返事がありません。
例えば、LINEの返信を打っている時に、私が話しかけても返事は返ってきません。
何かをしている時に、私が話しかけてネスケが答えようとすると大体ミスをします。
同時進行が苦手で、1つの事だけになり、もう一つの事への注意がそがれてしまいがち。らしいです。
例えとして、『電話をしながらメモを取れない。』というものを目にする事がありますが、ネスケの場合はメモを取れます。
今聞いてみました。
(ここは経験値なのでしょうか?)
ただ、ネスケの場合は『発達障害』と診断されてから、以前よりメモ書きする事を気をつけていると言っています。
他の人のようにできないと自分で分かっているから、忘れないようにメモをするようになった。らしいです。
『過集中』の時は、話をきいてくれないというより、話しかけたら怒られます…。
『過集中』の時に、邪魔される事が本当に嫌みたいです。
なので、緊急なこと以外は話しかけないようにしています。
放置です。(笑)
しかしそういう時に限って、ネスケに聞きたい事を思い出す私です。(笑)
その時には、私が付箋にメモをしてネスケの部屋に行き、そっと貼ってきます。
「後で見てね。」と添えて、部屋を出ます。
我が家には、付箋のストックが多いです。
聞いてくれない時のまとめ
以前の私は、話を聞いてくれないネスケに対して、ただただムカついていました。
「少しくらい聞いてくれてもいいのに。」
「”はい”か”いいえ”だけ言ってくれてもいいのに。」
「ネスケに頼まれた事を聞いているのに。」
などなど、ネスケに対して不満という文句しかありませんでした。
ですが、ネスケが話を聞けない状況というパターンが分かった事により、『待つ』事を覚えました。(笑)
ただ一つ、「今は無理なら、後でちゃんと話を聞いてね。」と、伝えるようにしています。
そして、ネスケと今まで何度も話し合いをして分かった事があります。
以前のネスケは、『自分が話を聞いていない。』という事に気づいていなかったんです。
今でも時々、「俺そんなことしている?」と言う事があるほどに、自分の言動に気づいていない。
自分の言動によって相手がどう思っているかという事は、人一倍気づいていません。
もっと言えば、自分の良いように解釈している時すらあります。
何度もしてきた話し合いや、ネスケが気づいた一番の理由は
『ネスケ父』の言動をネスケが見るようになった事です。
良い意味でも、悪い意味でも、ネスケの『鏡』となっています。
『ネスケと同じ特性を持っている』と心理士さんにも言われるほど、ネスケ父とネスケは似ています。
私が今までネスケに対して言ってきた事を、ネスケ父を見る事で本当の意味で見る事が出来る。
ネスケは人一倍、自分の事を客観的に見る事ができません。
これも特性の1つだと言われています。
ネスケ父の言動に対して、時々イラッとしているネスケですが。
その事を私に話すと「ネスケも同じだよ?」と言われるので、ネスケは自分の言動に気づくことが出来ました。
今までネスケの言動に対して私が感じていた事を、ネスケがネスケ父の言動によって経験する事ができた。
ありがとうネスケ父…。
自分が経験した事に対しては共感できることと同じですね。
やはり、気づいてくれることが大切です。
ですが、それが一番難しいとも思います。
他にも、話を聞いてくれない時という場面があります。
それは…。
・違う事を思い出し、その事へ意識がいく
などなど…。
こんな時の私は、諦めます。(笑)
どうしても聞いて欲しい話の時は
・興味がない話だったら
「これは大事な話なので、ちゃんと聞いておかないと大変だよ。」
・他の事へ意識が行っている時なら
「その話が終わったら、私の話を聞いてね?」
と、伝えるようにしている。
伝えた事の効果がある時と、ない時があるけれど、何も伝えない時よりは良い感じです。
あと、喧嘩が減った。
私もネスケも喧嘩をしたくないので、気をつけられるところがあるなら気をつけたいと思っています。
私は、今までの『私の普通』をネスケに対して、押し通していたところがあると今は思えます。
私の今までの普通が通って当たり前だと思っていた。
(「これが当たり前だ!」「これが常識だ!」というような)
だから、その普通が通らないネスケに対して、私はイラッとしていた。
ネスケも、ネスケの今までの普通を私に対して押し通し、それが私に通らない事に対してネスケはイラッとしていた。
今は、2人の『普通』を見つけ始めてきたところだと思います。
本当は、『話を聞いてくれない、話してくれない旦那』として、記事を書いていたはずが…。
何気に長くなってしまったので、2つに記事を分ける事にしました。
『話してくれない旦那』も、更新したらよろしくお願い致します。