ASDってなに?ADHDってなに? その特徴や併発を簡単に説明

ASDとADHDについて 発達障害の話

わたしは専門家ではありません。
ネスケの場合と、私が調べた事を私なりにまとめて書いています。
参考程度にお読みください。

※このブログに書かれていることは、発達障害の特性を持っている場合ということが前提です。

※令和5年11月12日編集


ネスケ
ネスケ

発達障害(ASD+ADHD)と
診断されているネスケです

ネスケ子
ネスケ子

妻のネスケ子です
私たちの紹介はコチラ

はじめに・・・

わたしの旦那ネスケは、30歳の時にASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)と診断されました。

診断されてから(正確には、発達障害の疑いをもった時から)、発達障害について調べるようになったわたしネスケ子。

検査を受けてから6年が経ちましたが、実のところ今でも深い理解はできていません。

ASDとADHDについて書いたこの記事は、3年前(令和2年2月)に投稿したものです。

当時のわたしと今のわたしでは、考え方も理解度も違うために書き直そうと思いました。

ですが、ASDとADHDの基本的な特徴というのは変わらないため、加筆・編集させていただきます。

そして、わたしが知っていることを書いているため、このブログにたどり着いた方なら知っていることだらけだと思います。

新たな発見はないかと思いますが、流し読みでもしていただけたら嬉しいです。

幼少期と青年期では違った困りごとがありますが、わたしのブログでは『大人の発達障害』について書いています。

令和5年10月22日 ネスケ子






代表的な発達障害について

わたしが読んできた本には、だいたい「発達障害とは、生きることの障害(生活障害)」と説明されています。

今では何となく理解できますが、調べ始めた当初は正直よく分かっていませんでした。

この頃は『わたしだけが大変な思いをしている』という思いも強くあったくらいです。

その後『発達障害の特性』を知っていき、ネスケの困りごとを深く知るうちに「生活障害」という言葉に納得できるようになっていきました。


代表的な発達障害
  • ASD(自閉スペクトラム症)
  • ADHD(注意欠如・多動症)
  • SLD(限局性学習症)


ASDやADHDは、それぞれ様々な特性や特徴があります。

そして、その特性や特徴の現れ方は人によって違います。

強く現れる特性やそれほど目立たない特性の方もいますが、ASDとADHDを併発している方も多くいます。

実際、旦那ネスケもASDとADHDの診断が出ています。

「ASDの強みとなる特性をADHDの特性が弱めてしまう」なんていう苦労もあります。(ADHDの強みとなる特性を、ASDの特性が弱めてしまうということもある)

大人になってから困りごとや生きづらさを感じてしまい「二次障害」を起こして診察し、発達障害だったことが分かることが多いようです。


ネスケ子
ネスケ子

妻のわたしの困りごとは

ASDは、強いこだわりや、話が通じず孤独を感じることも多い

ADHDは、部屋が散らかったり、忘れ物失くしものに苛立つことが多い



ASD(自閉スペクトラム症)の主な特徴

ASDの基本的な3つの特性

発達障害をよく知らない方でも「アスペルガー症候群」は知っている方が多いのではないでしょうか。

アスペルガー症候群は、ASD(自閉スペクトラム症)に含まれる障害の1つです。

アメリカ精神医学会は、神経発達症のひとつであり連続モデルであるとしている[5]。そのため改定されたDSM-5においてはASの診断名が削除され、代わりに自閉症スペクトラム障害の重症度にて記載するようになった[5][9]。ASは自閉症スペクトラム障害の一つの型であるとされる[5]

出典:Wikipedia

Wikipediaから引用させていただきましたが、2013年4月 に『アメリカ精神医学会のDSM-5からアスペルガー障害の診断名は消えた』とあります。

現在は、ASD(自閉スペクトラム症)の重症度にて記載されています。

ASD(自閉症スペクトラム)
基本的な3つの特性
  • 社会的なやりとりの障害
  • コミュニケーションの障害
  • こだわり行動

ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方は、人と関わることに困りごとが多いです。

ネスケ子
ネスケ子

ネスケとの関わり方は難しいと感じることが多い。

コミュニケーションが上手くいかないことや、寂しかったり、意図を理解してもらえずイライラすることも多い。



ASDの特性は「コミュニケーション」に関わることに困りごとが多い

たとえ話が通じない発達障害の旦那

ASD(自閉スペクトラム症)の特性の困りごとの場合、コミュニケーションが上手くとれないことが多いと思います。

社会的なやりとりの障害

社会的なやりとりの障害

  • 人とのかかわりが苦手
  • 相手や状況に合わせた行動が苦手
  • 自己主張が強く一方的な行動が目立つ
  • 場の空気を読むのが苦手

など・・・

ネスケも状況関係なく、自分のしたいようにすることがあります。

ネスケ子
ネスケ子

そういえば、事故を起こしたときに警察の人に

「もう帰っていいですか?」って言ったことあったよね。

まだ話も終わってないのに…。

ネスケ
ネスケ

飽きたし、意味ないと思ったから。

コミュニケーションの障害

コミュニケーションの障害

  • 非言語コミュニケーションが苦手
  • たとえ話を理解することが苦手
  • 相手の表情から気持ちを読み取ることが苦手

など…

ネスケには、たとえ話が通じません。

ネスケ子
ネスケ子

ネスケだってわたしにされたら嫌でしょ?

(喧嘩した時などに言うことがある)

ネスケ
ネスケ

ネスケ子はしないでしょ?

何が言いたいか分からないよ

こだわり行動

こだわり行動

  • こだわりが強く、興味関心があることだけをやる
  • 想像力が乏しい
  • 急な予定変更に対応するのが苦手
  • 自分の中だけのルールがある

など・・・

ネスケは特に『こだわり(固執性)』が強く出ています。

ネスケ子
ネスケ子

ねえ…。

時間がないんだから新しいのを使いなよ。

遅れるよ?

ネスケ
ネスケ

俺は使い切ってからじゃないと嫌なんだよっ!

そんなことを言うなら探してくれよっ!


ASD(自閉スペクトラム症)のことを詳しく書いてしまうと、とてつもなく長くなってしまいます。

『こだわり(固執性)』、『ASDのタイプ』など特性についての困りごとについて詳しく書いた記事があります。

そちらも併せてごらんください。



ADHD(注意欠如・多動症)の主な特性

 

ADHD(注意欠如・多動症)と聞くと、わたしは「せわしない」という印象があります。

行動だけではなく、考えも(頭の中も)、話も「せわしない」。

ASD(自閉スペクトラム症)と同じく、人によってどの特性が強いかは人によって違いますが、大人になって目立つのは『不注意』だと言われています。

 

ADHD(注意欠如・多動性)の
主な特性
  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性

 

ADHDの特性は、仕事や日常生活を送るうえで困難が生じるほどの「忘れ物やケアレスミスが多い」。

これは、本人が気をつけていても何度も起きてしまいます。

幼少期であれば周りのサポートもありますが、大人になり社会に出ると「やる気がない」や「だらしがない」などと思われてしまいます。

本人は気をつけていても、特性から注意されることや失敗が多くなってしまいます。

そのせいで自己肯定感が下がり、二次障害が起きてしまう原因にも繋がります。

 



ADHDの特徴は複数を併せ持つことが多い

ADHDの困りごと

 

不注意の場合

不注意

  • 1つのことに集中できず集中力が持続しない
  • 時間間隔が鈍い
  • 情報の取捨選択が苦手
  • 注意を奪われやすくケアレスミスが多い
  • 忘れ物失くしものが多い
  • 整理整頓が苦手
  • マルチタスクが苦手

など

 

ネスケ自身がとても困っているのが『不注意』の特性です。

注意が違うところに移ってしまうため、やることなすこと中途半端になることが多いです。

ネスケ子
ネスケ子

ねえ…。

なにやってるの?

これ終わらせないと間に合わないよ?

ネスケ
ネスケ

もう俺いやだ…。

やっていたんだって、なのに何でこれやってるのか自分でも分かんない。

多動性の場合

多動性

  • じっと座っていられない
  • 落ち着きがなく、貧乏ゆすりや体をそわそわと動かしてしまう
  • おしゃべりが止まらない(口の多動)
  • 授業中(会議中や仕事中)や食事中なども席を立ってしまう

など

多動性の特性は、成人では減少するとも言われているようです。

ネスケの場合は、じっと座って待つことが苦手なのと口の多動があると思います。

ネスケ子
ネスケ子

ねえ…。

さっきもトイレやたばこを吸いに行ったよね?

そろそろネスケの順番だから、ちゃんと座って待てないの?

ネスケ
ネスケ

少し外に行くだけだから、すぐ戻る。

衝動性の場合

衝動性

  • 思いつきで行動する
  • 衝動買いが多い
  • 感情的になりやすい
  • 人の話を遮って自分の話をする
  • 頭の中が混沌として思考をまとめれない

など

ネスケも思いつきで行動することが多いです。

行動力があるところは素直に羨ましいですが、巻き込まれることが多いのはつらいです。

ネスケ
ネスケ

今から漁港にランチを食べに行こう!

ネスケ子
ネスケ子

いま何時だと思ってるの?

着く頃にはディナーだよ?

ADHD(注意欠如・多動症)の特性を聞くと「誰にでもあること」なんて思うことが多いと思います。

実際、「こんなの誰にでもあることだ、今はなんでも病名をつける。」などのコメントをあちらこちらで目にします。

ですがネスケを含め、ADHDの特性を持つ方は日々困りごとを感じています。

例えば「忘れ物は誰にでもある」ことだけど、頻度が違います。

ネスケの場合だと、ひどい時には1日に何回も忘れ物をすることがあります。

気をつけていても忘れてしまう。

ADHDの旦那は予定通りに進まない
ADHDの旦那は忘れ物が多い
ネスケ
ネスケ

例えば、1つのことを気をつけて出来たとして。

他のことができない。

1日いろいろなことを気をつけなければ、仕事もできない。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性に関しての困りごとも、毎日のように起こっています。

『片づけられない』、『先延ばし』などの困りごとを詳しく書いてある記事があります。



ASDとADHDの特性から起こる困りごとが同じでも原因は違う

ASDとADHDの困りごと

ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)の特性は全く違うものです。

同じ困りごとを抱えていても、原因が違ってきます。

  • 連絡を忘れた場合(連絡をしなかった場合)

    ASDは、相手の立場に立って考えることが苦手な特徴があります。
    相手にとって必要な連絡ではないと誤認識が少なくありません。
    ネスケの場合「知っていると思った」とか「連絡することだと思わなかった」などがあります。



    ADHDは、連絡する必要があると分かっているけれど、不注意や衝動性の特性から「連絡することを忘れる」ことがあります。
    ネスケの場合「先にこれをやってから連絡するつもりだった」ということが頻繁にあります。




  • 仕事が終わらない場合

    ASDは、完璧主義なところがあったり「強いこだわり(固執性)」があります。
    周りからみたら気にしなくても良いような、些細なことにこだわりすぎてしまい時間内に終わらせることができないことがあります。
    ネスケの場合「ここが気になるから」や「間違えたから最初からやる」ということが多々あります。



    ADHDは、注意が違うところに移ってしまうことが多く、順序だてて作業することが苦手なところがあります。
    ネスケの場合「目についたことをやり始める」や「やりたいことからやる」などやるべきことが先延ばしになっていくことが多いです。

コミュニケーションに関しても、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)の特性は違うけれど同じような困りごとを抱える場面があります。



ASDとADHDの長所と言われているところ

発達障害の特性を見ていくと、まあ悪い面ばかり目についてしまうのですが…。(わたし目線です)

ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)の長所と言われているところもあります。

長所というか強みになるところでしょうか?

どのような部分が長所と言われているかを、ささっと調べてみました。

ASDの長所

ASDの長所
  • 記憶力がよい
  • 生真面目に物事に取り組む
  • 関心のあることには集中力を発揮する
  • 周囲に影響されない
  • 自分が決めたルールは守る
  • 単調な作業も嫌がらずにやり抜く

など

ネスケ子
ネスケ子

ネスケは興味があることの記憶力は異常なほどすごいよね

 

ネスケ
ネスケ

それが仕事に活かせることなら良いけど、限定されるからね…。


ADHDの長所

ADHDの長所
  • 創造的、直感的
  • 明るく楽しく話ができる
  • 発想力が豊かで新しいことが思いつく
  • 先入観や決まったことに縛られない
  • フットワークが軽い

など

ネスケ子
ネスケ子

ネスケは意外と良いアイデア出すときあるよね。

わたしにはない発想をする時があるよ。

 

ネスケ
ネスケ

思いついても不安になって実行するのに時間がかかったりする。

実行できないことの方が多いかもしれない。

なんか強く不安になるんだよ。

両方の特性を持つネスケの場合は、ASDの長所の部分をADHDの特性で消されてしまうこともあります。(逆もある、ADHDの長所をASDの特性が消してしまう)



ASDとADHDを合併している場合は「長所」がかき消される

ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)を合併している場合。

両方の長所が目立たなくなることがあります。

ネスケの場合

自分で作った予定通りに作業を行いたいのに、ADHDの不注意や衝動性から予定通りに進まないということが多々あります。

その他、問題や困りごとが多く起こります。

  • ルーティーン作業をしていても、ADHDの不注意などからミスが出て集中できない。

  • 完璧主義なのに(白黒思考)、ADHDの不注意などから予定通り進まないこと(自分が思っていた結果と違うなど)から強い気持ち悪さや強いストレスを感じる。

  • 良いアイデアを思いついても、ASDの特性から不安(先の見通しが立たないこと)を感じて実行するのに時間がかかったり、実行できないことがある。

  • 『強いこだわり』と『過集中』が合わさって体力消耗する。

  • ASDの「予期せぬ出来事が起こるとパニックを起こす」ことが多いのに、ADHDの特性で予期せぬ出来事の原因を自分で作っている。

などなど…。

自己肯定感を下げてしまうこと、強いストレスを感じることに繋がります。

ASDとだけ診断されていても、ADHDの特性がみられる場合はとても多いようです。(逆もあります)

ネスケのように、両方の特性ががっつり出ている方も多いのではないでしょうか?

両方の特性を持つ場合
  • 両方の特性が打ち消しあう(両方目立たない)
  • 片方の特性が強く出て、一方は目立たない
  • 両方の特性が足し算にも掛け算にもなる

参考:ぽんこつニュース『ADHDとASDの混合型(併発型)の複雑さの開設【特性が強い?弱くみられる?】

ネスケ子
ネスケ子

ネスケを見ていると「ただただ大変だな」と思います。

やる気があっても、周りからは『からまわっている』としか思えないほど、何をやってもうまくいかない。


【東京大学 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構】のサイトに載っている記者発表(2023年7月14日)に、ASDとADHDの合併症の神経基盤についての記事を見つけました。

ASDとADHDの合併症は、神経科学的には重ね合わせではない可能性があるという内容です。

発表のポイントをまとめると、『特に合併症例のADHDの行動は、純粋なADHDとは異なる神経メカニズムによって生まれている可能性があることが判明し、それにより合併症の診断概念や薬物治療のアプローチを一部改良する必要があるかもしれない。』ということのようです。

この研究は、安静時脳活動を解析したもの(安静時脳活動はさまざまな脳機能の土台)であり、それを調べることで個人の性格や知性が推定できたり疾患特有の神経活動を検出することができるようです。

その研究では、合併症のように見えるもののASD的な症状は純粋なASDと同じ生物学的メカニズムで支えられているのに対して、ADHD的な症状は純粋なADHDとは異なる生物学的メカニズムが働いている様子が観察されている。合併症のADHD的なふるまいは、症状としては純粋なADHDと類似して見えるけれど、実際には異なる神経基盤動きによるものであるらしいということが分かったようです。

〈今後の展望〉
今回の研究は、ASD/ADHD合併症という近年ようやく認められるようになった疾患概念が、実はそれほど単純な合併症ではないということを神経科学的に明らかにしたものでした。上記の結果によれば、この合併症は、ASDとADHDがそれぞれ一人の人の中に存在しているという状態ではなく、ASDを元として、そこにADHDとは異なるタイプの神経活動の過活動が併発した状態と捉える方が良さそうです。

もし、これが正しければ、ASD/ADHD合併症に関する概念を多少変更する必要があるばかりではなく、治療に関しても注意が必要になるかもしれません。特に彼らのADHD的な症状に対して、純粋なADHD当事者に対してしばしば処方するのと同じ薬物療法を実施して効果が十分期待できるのか、などといった点については、今後、臨床的にも検討していく必要が出てくるかもしれません。

東京大学 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構

参考記事:【記者発表】自閉スペクトラム症(ASD)とADHDの合併症の神経基――ASD/ADHD合併症は単純な重ね合わせではない――




ASDとADHDの違いはあれど本人も身近な人も対策や対処法を知ることが大切

ASDとADHDについて

ASD(自閉スペクトラム症)の特性も、ADHD(注意欠如・多動症)の特性もそれぞれ違った困りごとがあります。

人と関わることに困りごとが多いASD。

日常生活を送るうえで困りごとが多いADHD。

わたしが思っていること感じていることで言えば、ASD(自閉スペクトラム症)の特性は『考えなどを理解してもらえない』と本人も身近な人もお互いに対して感じている。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性は、『困りごとが明確に分かっているのにどうすりゃいいの!?』とお互いに思っている。

発達障害の困りごとへの対策法やアドバイス本、そしてライフハックなど様々な情報を手にすることができます。(ネットで検索してもすぐに知ることができる)

わたしが本やネットで調べた対策法などをネスケに伝え、いろいろと試してきました。

様々な対策法を試してきた中、今現在続けているものはいくつかあります。

  • 我が家の壁には5個のホワイトボードがある。
    (1個はダイニングテーブルに常備されメモ帳替わり)
  • 何かをする時には、チェックシートを作成
  • 1か月と1週間、2種類の予定表作成
  • ネスケの財布にはアップルタグをつけている
  • 支払いはカード払いか引き落とし
  • 伝えたいことは(理解しにくいことは)図と文章で伝える
  • 共有カレンダーアプリでお互いの予定を確認しあう

などなど

対策なども、ネスケ自身がやる前から「できないと思う」とか、「どうやってやれば良いかわからない」など受け付けない(受け入れられない)ことも多くありました。

今でも続けている「1か月、1週間の予定表」も三日坊主ならぬ一日坊主でしたが、本人が何をしたら良いか分からないことが続いたため、ネスケ自身から「予定表をやってみる」と始めるようになりました。

今までやったことがないことばかりだったため、余計に始めることができなかったのかもしれません。

ネスケには合っていなかったもの

  • 優先順位をつけるTODOリスト
  • 適度な休憩をとること
  • 日記をつけること

ネスケが嫌な思いをしたことばかりが記憶に残ることに対しても、『日記をつける』ということを提案したこともあります。

1人ではなく「わたしと一緒に始めよう」と伝え、2人で寝る前に書き始めたのですが。

『なんでも書いてよい日記』と言われると、何を書いたら良いか分からないと悩んでしまいました。

結果、日報のような日記になってしまった。

『何を感じたか』『何を思ったか』というような気持ちは書くことができなかったようです。

アドバイス本やネットに載っている対策法などを知り、自分に合った方法を見つけることが大切です。

発達障害の特性は、本人だけでなく身近な人もストレス過多の原因となってしまいます。

特に当事者の方は、自分のストレス状態に気づきにくい方が多くいます。

二次障害を起こす前に、過ごしやすい対策法や対処法を探してほしいと思います。

身近な方も、カサンドラ症候群など精神状態が悪くならないよう、同じように対策法や対処法を知ってほしいと思っています。