発達障害(ASD+ADHD)と
診断されている旦那ネスケです
妻のネスケ子です
私たちの紹介は
コチラ
ADHD(注意欠如・多動症)は、基本的な3つの特性があります。
発達障害の本によっては、基本的な3つの特性の他に「混合性」、「興奮性」などが書かれているものもあります。
『片づけられない・物を失くす』ということに関係している特性は、主にADHDの特性「不注意」と「衝動性」が大きく関係している。
発達障害ということは関係なく、「片づけられない」という方は多くいます。
片づけられない人が、全て発達障害ということではありません。
発達障害の特性を持つ方の「片づけられない」というのは、日常生活に支障がでるほどです。
ネスケは毎日なにかを探している。本当に片づけられないんだよね。
物を失くすし、忘れ物も多い。
それはネスケが甘えているだけよ!私がちゃんとしつけなかったからだわ。
ADHDの特性を持つ方は、その特性から「だらしがない」、「しつけが悪い」など誤解されることが多い。
ネスケが発達障害と診断されたことを知っている、ネスケ両親でさえも理解しにくいようです。
他にもいくつかありますが、主な原因としては上に挙げたことが多い。
「片づけられない・物をなくす」に対して、我が家ではいくつか工夫をしています。
(ネスケのストレスを減らすことと、私のストレスを減らすためにしていること。)
- 小物などの場所を決める
- ネスケの部屋は片づけなくても良い
- 脱ぎっぱなしは洗濯カゴに入れる
- ネスケの物がリビングにある時はネスケの部屋に戻す
- 処分する物の判断を私に託す
大したことはしていませんが、これだけでも私のストレスは減りました。
先に許可を得ているので、私が判断して処分・片づける。
それではそれぞれを詳しく書いていきます
特性からの「片づけられない・物をなくす」
ADHD(注意欠如・多動症)の特性として、「整理整頓ができない」という『片づけられない』ことが多くの方に知られていると思います。
日常生活に支障が出るほどの「片づけられない・物をなくす」とは?
- 提出物を失くして提出できない
(重要書類もなくす) - 毎日何かを探している
(どこに置いたか分からない) - 見つからずに同じ物を買ってくる
(何個も同じ物がある・あるのを忘れて買ってくる) - お財布を忘れる・失くす
(家に忘れる、店などに忘れる、スマホなど持ち物全般) - 物を処分できない
(使わない段ボールでさえ「いつか使う」と捨てられない)
ネスケの部屋のパソコンデスクの上は、かなりのごちゃごちゃです。
物が多く散乱している為に、どこに何があるか分からない。
どこからか何かを持ってきて、パソコンデスクの上に置く。
持ってきた物を元に戻すこともなく、そのまま置きっぱなし。
その繰り返しで物が溢れていきます。
片づけようとしても「不注意」や「衝動性」の特性によって、上手く片付けができない。
片づけようとする
⇩
他に注意が行く
⇩
その場に置く
⇩
違うことをし始める
⇩
もっと散らかる
『どこに置いたか分からない』という物が増えていきます。
ネスケは毎日何かを探している。
片づけようとしても、思いついたことを始めてしまい、掃除はなかなか進みません。
誰にでもあることだけれど、誰にでもないほどの頻度。
物に対してだけではなく、会話や作業にも「不注意」は現れます。
特性だからといって、なんの工夫もできないというわけではありません。
パートナー側が『片づける・我慢する』ということ以外にも、出来ることはある。
もちろん、本人が工夫することが必要です。
『片づけられない』原因がADHDの特性「不注意」の場合
『片づけられない』ことの原因が、不注意からきている場合。
片づけをしている時に、他のことに注意がそれてしまう。
この繰り返しで、片付けが全部中途半端になることも少なくないです。
参考図書
- 注意が他にそれてしまい、片付けがスムーズに進まない
- 短時間であれば集中することができる
片づけられないことで困ること
片づけられないことの利点は何1つ思いつかない。
困る事はたくさんあります。
現在の我が家は、私とネスケ各部屋があります。
以前は、お互い部屋がなかった。
ネスケはダイニングテーブルにパソコンを置き(私のパソコンも置いていた)、荒れ放題のテーブル。
リビングにいる時間が多く、リビングも荒れ放題。
毎日のように「片づけられない」事が原因となり、喧嘩をしていました。
家庭の状況によっては、部屋を分ける事は難しいことがあります。
その場合でも、無理やりにでも当事者側の部屋だけは作る事をおすすめします。
(ASDが併発している場合は、特に部屋を作った方が良い)
散らかしても良いゾーンを作るだけで、お互い気分が楽になる。
(今でもネスケの部屋を見る度に、片づけたくなるけれど我慢)
- 片づけられないことで困ることは多い
- お互いが無理をしないルールを作る
うちの旦那は「どこに」「なにを」片づけたらいいか分からない
ネスケは「片づけられない」けれど、掃除はします。
1人暮らしの頃も掃除はしていた。(たまにしていた)
ネスケの部屋に初めて行った日のLINEを見てみると
「今日は休みで半日掃除をしていた。」とありました。
そして、その半日かけて掃除した部屋の様子はというと。
現在では、「片づけ」は私。
「掃除」はネスケという役割分担をしています。
「片づけられない」様子と原因
ADHDの特性から「片づけられない」場合
「不注意」と「衝動性」が大きく関係している。
ADHDの基本的な3つの特性が、どのように「片づけられない」ことに繋がるのか?
「片づけられない」以前に「片づけない」場合もあります。
- 散らかっていても気にならない
- 片づける必要性を感じない
以前のネスケは、散らかっている部屋も気にならず、片づける必要性も感じなかったようです。
現在のネスケは、散らかっていると視覚情報が多く「疲れる」と言うようになりました。
それは、ネスケが部屋で作業をすることが増えたからだと思います。
そうは言っても、未だにネスケの部屋のパソコンデスクの上は荒れています。
視覚情報が多く「疲れる」状態というのも、とても散らかっているから。
この中に大切な物があっても、見つけるのは難しいですよね。
特性から掃除が進まない
ネスケは「片づけられない」けれど、掃除はします。
私より細かいところまで掃除をしてくれます。
ですが、掃除が進まない。
そんなネスケの掃除の様子は
ネスケが掃除をした時は、中途半端に終わっている時が多いです。
- 不注意から掃除が進まない
(中途半端になってしまうことも) - 掃除の片づけを妻がする
(掃除機出しっぱなし、ホウキだしっぱなしなど)
最近のネスケは、意識が他に行ってしまうことや、衝動的な行動に気づく時が増えました。
以前なら、他のことをし始めてしまっていた。
しかし、気づいたことによって「今していることが終わってから」ということを意識して行う回数が増えてきました。
- 作業などをメモに書き小分けにして行う
(短時間で行えるように)
片づけられないから場所を移動するだけ
「なにを」「どこに」片づけるか分からないというネスケ。
片づけようとすると、場所を移動するだけになってしまう。
- 散乱している物をどこに片づけたらいいか分からない
物の場所を決めることで、「目的」をつけることを気をつけるように工夫しています。
以前のネスケは、物の場所を決めても
「戻せないから困っているんだっ!」と、話すら聞いてくれませんでした。
しかし、家で作業をすることが多くなったネスケは、1日のうち何回も物を探していることに対してストレスを感じるようになった。
使いたい時にないとストレスを感じる。毎日物を探している時間も勿体ない。
衝動的な行動で片付けができない
ADHDの基本的な特性の1つ「衝動性」
衝動性があると、作業の途中でも思いついた時に行動してしまうため、中途半端に終わってしまうことが多いです。
思いついた時などに、使わなくなったゴルフ用品などをメルカリで出品しているネスケ。
ネスケの部屋は散らかり放題なので、私の部屋に運んでは出品する物の写真を撮っています。
毎回「片づけてよ?」と、約束はします。
しかし、なにかを思いつくとそのまま部屋を出て行ってしまう。
「片づけられない」ことへの工夫と対策
片づけられない本人だけではなく、身近な人も困りごとを感じます。
しかし、本人が「片づけられない」ことに、困りごとを感じていないということも目にする事があります。
以前のネスケもそうでした。
気づいた人が片づければ良いと思う。俺は、部屋が散らかっていても気にならない。
ネスケ子は神経質なんだよ。
当然ですが、毎日のように「片づけられない」ことが原因で喧嘩。
お互いストレスが溜まることになる。
ネスケの場合は、本人が散らかっている部屋にストレスを感じるようになったことから、工夫・対策を考えるようになりました。
- 場所を決めるというのは、片づけることの『目的』をつける為にしています。
- ネスケの部屋は、ネスケの好きなようにしても良い部屋。
その代わり、私は片づけないし、紛失したことなどに関しても放置。
私が関与することによって、紛失も私のせいにされてしまうため。 - 脱ぎっぱなしのものを放置することが私のストレスだった。
「洗わないで」と言うネスケにもストレス。
脱ぎっぱなしを勝手に洗って着る服がなくても、自己責任。 - リビングは共有スペースなので、ネスケの物が散乱していることもストレスだった。
なので、リビングに放置してあるネスケの物は、ネスケの部屋に放り投げています。
放り投げて私のストレス発散(笑) - 物を捨てることができないネスケ。
処分しないのに物が増え、片づけられないことで部屋が散らかる。
私が処分するということを判断して、一応ネスケにも確認して処分しています。
大したことはしていませんが、お互いにストレスがかからないように工夫をしています。
現在のネスケは、部屋が散らかっている状態が気になるようになってきた。
なので、「片付けを手伝ってほしい。」とネスケから言うようになりました。
(ただし、2日で元に戻ります)
【まとめ】「片づけられない」原因・様子・対策
「片づけられない」ことが、ADHDの特性からの場合。
部屋が散らかる原因も、片づけられないことの原因もあります。
家族や身近な人のストレスも多くある。
けれど、原因が分かっていたら『工夫・対策』をすることで、お互いのストレスを減らすことができます。
工夫や対策は、お互いが無理のないようにが1番大切。
※ネスケはASD(自閉スペクトラム症)の特性もあるので、ルールを決めてしまうと『ルールは絶対(相手のみ)』になってしまう。
ADHD(注意欠如・多動症)の特性は、『性格』などからと思われてしまうことが多いです。
とくにADHDの特性を持つ女性は、厳しい目で見られてしまうことが多い。
- しつけが悪い
- だらしがない
- やる気がない
どこからが性格で、どこからが特性なのかは、その人によって違うと思います。
ネスケ曰く『どんなに気をつけてもできないことは特性だと思っている。』
特性の部分は難しいかもしれませんが『工夫・対策』をすることができる。
- お互いに無理のない工夫や対策を考える
- 自分にあった工夫・対策を見つける
- 出来なかったときに自分(相手)を責めない
- きっちきちにルールを決めない
- 工夫・対策ができないと決めつけない
最近では、発達障害の対策に関しての本がたくさん出版されています。
私も全部の本を読んでいるわけではありませんが、読んだ本のなかで何冊か参考になった本があります。
工夫・対策を考えるために参考になった本
特性からの困りごとに対して「どうすればいいか?」
ネスケをサポートするために、検索魔になったり、発達障害に関しての本を読んでいました。
我が家にある「発達障害」の本は、付箋だらけになっています。
最近では、外出先や休憩時間に読めるようにと、kindleのアプリをスマホにインストールしています。
(紙書籍派のわたしも、電子書籍派になってきました。)
そのなかで、当事者側・サポート側が共に参考になったと思う本を2冊ご紹介します。
ネスケだけかもしれませんが、専門家目線の本に書いてあることが受け入れ難い。
当事者側目線(当事者の方が実際にしている工夫)の本は、書いてあることも、工夫も「やってみよう」と思えるようです。
「こうしましょう!」って書いてあっても。
「それができないから困っているんだよっ!」って思うから先に進めない。
読む気をなくす。
今からご紹介する2冊は、当事者側が実践している工夫が載っています。
そこに載っている工夫や対策は、当事者側だけではなくサポート側にも参考になると私は思いました。
「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック
「発達ハック」のイベント時に採用されたというハックと、当事者のみなさんに『どんな工夫をして生きやすく過ごしているか?』というwebと紙によるアンケートを実施して出来上がった『当事者の生の声が詰まった本』
ネスケもこの本に載っていた『コルクボードでのタスク管理』を今でもしています。
当事者の方が実際に行っている工夫からできた本。
※こちらの本は、月額980円で読み放題の『Kindle Unlimited』対象となっています。
大人の発達障害 仕事・生活の困ったによりそう本
当事者の方向けの本だと思いますが、ネスケだけではなく私も参考になりました。
イラストも多いので分かりやすく、大人の発達障害だけではなくお子さんにも参考になるのでは?と思います。
ネスケにアドバイスする時などの参考になった。
ページの端に当事者の方がしているアイデア・工夫なども載っています。
Kindle Unlimited
Amazonが提供している、Kindle Unlimitedでは『本・雑誌・まんが』が※200万冊読み放題。
※200万冊(2020年3月現在)
発達障害の本も何冊か対象になっていました。
今回ご紹介した「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハックも、Kindle Unlimitedの対象となっています。
発達障害の本は、価格がちょっと高めです。
電子書籍の場合も価格は変わりませんが、最低でも1,000円前後。
発達障害に関しての本の場合、1冊読めば元が取れます。
漫画の場合は、1巻はKindle Unlimitedの対象だけれど、2巻は対象外ということもあるようです。
スマホやタブレット端末で読む場合は、外出先の少しの空いている時間に読むことができる。
紙書籍派のわたしも、最近では電子書籍に少しずつ移ってきました。
仕事の休憩時間などに、読めるのは良いですね。
書店にて、発達障害の本を探しても種類が多くない。
私は、ネットで検索して購入しています。
- メリットは「欲しいと思った本がすぐに手に入ること」
- デメリットは「内容がわからないこと」
ネットでも本によっては、立ち読みができます。
ただ、目次までしか見る事ができないことが多い。
私が参考になった本が、誰かの参考になればと思います。