旦那が診断されて『大人の発達障害』のことを知りたい妻が読んだ本

妻が読んだ発達障害の本 発達障害の話

私は専門家ではありません。
ネスケの場合と、私が調べた事を私なりにまとめて書いています。
参考程度にお読みください。
※今回は本の紹介です

<strong>旦那ネスケ</strong>
旦那ネスケ

発達障害(ASD+ADHD)と
診断されているネスケです

<strong>ネスケ子</strong>
ネスケ子

妻のネスケ子です
私たちの紹介はコチラ

  • 発達障害と診断された時
  • 発達障害の疑いをもった時
  • パートナーが診断された時
    (パートナーに疑いをもった時

こんな時に、ネットや本などで調べた方も多いのではないでしょうか。
もしくは、今から調べようと思っている方もいると思います。

<strong>ネスケ子</strong>
ネスケ子

ネスケが発達障害と診断されてから今までに、何冊も本を買った。
正直なにを読めばいいか分からなかったな。

近年『発達障害』に関しての本は、とてもたくさん出版されています。
だいたい同じようなことが書いてあるのも、仕方がないことですよね。

それでも「この本のここは参考になる」など、本によって詳しく載っている部分がある。
発達障害の大まかな事が分かるものから、最新の研究結果が載っているものまで様々です。

ネスケに発達障害の疑いが出た時、私は『発達障害』という言葉すら知りませんでした。

ネスケ子
ネスケ子

なにを読んだらいいか分からない
ASDってなに?
ADHDってなに?

とりあえず、コミックエッセイを購入。
(漫画好きなわたしです)

わたしの場合は、ネットで本を購入することが多い。

ですが、ネットで購入する場合は『本の口コミやレビュー』を頼りに買うしかない。
わたしが読んできた本をおすすめすることで、当時の私と同じく『何を読めばいいか分からない』という方の参考になればと思います。

紙書籍派のわたしでしたが、最近では電子書籍で読むことが多くなってきました。
休憩時間でも、外出先でも読むことができるという利便性が高いことが理由です。

今回紹介する本は
  • 発達障害の特性について知りたい方
  • サポートするための工夫や対策を知りたい方
    (困りごとの工夫のアドバイスなど)
  • イラストが多めの本を読みたい方
    (コミックエッセイなど)

今回ご紹介する本は、発達障害に詳しい方には不向きかもしれません。


そして、私が読んだ本の多くは「当事者の方」に向けた本というより、「サポート側」もしくは「理解したいと思っている方」に向けた本だと感じています。

このブログを書き始めてから、さらに本が増えました。
誤ったことを書きたくないという想いと、要約+体験談のようなブログにしたいと思ったからです。

当事者であるネスケは、もともと本を読む人ではありません。
発達障害に関しての本も、工夫や対策を考えるために何冊か目を通した程度。

ネスケ
ネスケ

「こうしましょう!」って書いてあっても。
「それができないから困っているんだよっ!」って思うから先に進めない。
読む気をなくす。

専門家の書いた本は否定的に捉えちゃう。


こんな感じに、読み進めることが難しいです。
それでも、当事者の方が実際に行っている工夫などには興味があり、自分でも取り入れている。

1か所に引っかかってしまうと、そこから先に進めないのが難しいです。

各本の出版日なども併せて書いていきます。
わたしの場合は、出版されたのが何年前かというのがとても気になる。

余談ですが、私が初めて購入した「発達障害」に関しての本は、野波ツナさんの旦那さんはアスペルガー アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました』という本でした。
「コミックエッセイなら分かりやすいかも。」という軽い気持ちで購入。
読み終わったときの正直な感想は「当てはまる所はあるけど、どうなの?」とモヤモヤがつのってしまった。

その後ネスケは「発達障害のASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠陥・多動性障害)」と診断され、我が家には何冊も本が増えて行った。

数年前に出版された本もありますが、『わたしが読んだ本』ということで紹介させていただきます。
そしてこれからも、本の紹介などをしたいと思っているのでよろしくお願いします。
今回は軽めに紹介します。


ネスケ子
ネスケ子

それでは紹介させていただきます。



【読みやすい】状況がよく分かるコミックエッセイで説明されている本

まずは、コミックエッセイの本から紹介します。
読みやすさと言えば「イラスト多め」
イラストより漫画ということで、コミックエッセイ。

文字だけの場合と違い、イラストや漫画が多いと「困りごとの状況」を想像しやすい。

特性からの困りごとも、イラストと漫画で見ることができる。
イラストや漫画が多いことから、分かりやすく『自分の状況に置き換えることができる』という利点があります。


アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門

表紙にも『コミックエッセイ』とあるので、コミックエッセイだと思います。

ネスケが診断された頃に、わたしが1番読んでいた本かも知れません。

コミックエッセイだけど、困りごとに応じての説明がちゃんとされている。
そして何より、イラストを担当しているアベナオミさんの絵が好きなわたしです。

フミさんとコウジさんの夫婦のお話として、特徴の説明がされています。
(コウジさんが当事者)


フミさんが友達に「一緒に暮らしてみたら、ちょっと変なの…。」と、話をするところから始まりまる。

余談ですが、わたしもネスケと一緒に暮らしてみたら「ん?なにかがおかしい…。」となりました。


一緒に暮らしてみないと気づかない(分からない)ことが多いんです。

コウジさんの困りごとが「仕事・家庭」と、漫画で描かれています。

この本の特徴
  • 著者の西脇俊二さんは当事者であり精神科医

  • コミックエッセイだけれど、各説明はきちんとされている

  • 当事者とパートナー側のアドバイスが各項目に載っている

  • アスペルガー症候群の主な特徴を知ることができる
    (入門編という感じです)


  • 共感もできるけれど、原因もわかる

  • 発売日は2015年3月20日




アスペルガ―症候群 家族の上手な暮らし方入門

こちらの本は、『アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門』の続編。


コウジさんの息子コウタロウ君にも、コウジさんと同じ困りごとがあることをフミさんが気づく。

コウジさんとコウタロウ君の困りごとに対して、フミさんが疑問を持っていくというスタイル。

同じくコミックエッセイです。

漫画なので分かりやすく、各困りごとを「どうしてそうなるのか?」という原因や特性の説明がされています。

『ここをサポート!』として、困りごとに対して「どうサポートすればいいか」のアドバイスも載っています。

この本の特徴
  • 著者の西脇俊二さんは当事者であり精神科医

  • お父さんとこどもがアスペルガー症候群の場合の家族の暮らし方
    (特徴の説明とアドバイスが載っている)


  • お子さんがアスペルガー症候群の場合が多く載っている

  • 困りごとが分かりやすい

  • アスペルガ―症候群との向き合い方として説明されている

  • 発売日は2017年7月31日




マンガでわかる もしかしてアスペルガー!? ~大人の発達障害と向き合う~ 

こちらの本は、ASD(自閉症スペクトラム)のタイプが説明されています。

「マンガでわかる」とあるように、各タイプの困りごとや「どう思われるか?」などがマンガで描かれているので、状況がわかりやすいです。

読んでいて「あ~めちゃめちゃわかる」と、受動型の女性がフリーズしている場面を読んでいる時に口に出してしまったわたしです。

タイプの説明も、大まかではありますがされています。

とりあえず、このマンガに出てくる課長のような上司が欲しいです(笑)

※こちらの本は、Kindle Unlimited(アマゾンが提供している電子書籍、月額980円で読み放題)対象商品です。(※令和5年2月現在)

この本の特徴
  • 著者司馬恵理子さんは、発達障害専門クリニックの院長。

  • ASD(自閉症スペクトラム)のタイプの様子がわかる
    『受動型』『孤立型』『積極奇異型』

  • その時どう思っているのか?が分かりやすい
    (当事者の方の感じ方・考え方など)

  • とくに「受動型」の思考が参考になった
    (ネスケは受動型強めみたいです)

  • やっぱりマンガだと分かりやすい
    (個人的に漫画が好きなので分かりやすい)


  • 発売日は2017年12月20日

このマンガのように「気づいてくれたら」と、思ってしまいます。

ネスケ子
ネスケ子

現実は「気づく」人は少ないのではないか?と思ってしまいます。
とくに『積極奇異型』の方は、気づきにくいとわたしは感じています。



パートナーに参考になる特性の困りごとの工夫・対策の本

当事者の方へ向けた本なのかもしれませんが、たぶんパートナーが参考になるかもしれないと思った本を紹介します。

ネスケの場合は、1か所でも自分に当てはまらないと「自分には参考にならない」など、受け入れるのが難しいようです。
(大げさに言うとですが)

なので我が家では、私が読んでネスケに合うと思った工夫・対策を、ネスケに伝えています。

そしてネスケは、月に1回カウンセリングを受けている。
カウンセリングの時に、心理士さんから本を勧められたネスケ。

今までわたしに何冊か本をすすめられても、本を読めなかった事を伝えました。

そんなネスケへ心理士さんが提案。

心理士さんからの提案

  • カウンセリングの時に、ネスケの困りごと1つに当てはまるページ(項目)だけをコピーして、そこに載っている工夫をしてみる

前回のネスケの困りごとは「タスク管理」でした。

時間のやりくりが上手くできないネスケ。
その原因は、『過集中』『不注意』『衝動性』です。

ネスケ
ネスケ

「気づくと違うことをしている」
この繰り返しで全部が中途半端になる。

作業が終わっていないのに時間がすごい経っている。

困りごとを聞いた心理士さんが当てはまる項目を一冊の本から選び、そのページをコピーしてネスケにアドバイスをしてくれました。


そして心理士さんが作成してくれた用紙に、ネスケ自身が記入しています。
(自分の振り返りのため)

カウンセリングの時に心理士さんからアドバイスしてもらい、ネスケがしている対策法

画像のように『時間のやりくり』の振り返りができるように、毎日の様子をつけています。

当事者の方へのアドバイスをする時は
  • いくつかの工夫などを伝えない
    (混乱の原因・ストレスの原因になる)
  • 困りごと1つに絞って少しずつ
    (あれもこれも1度には無理・ストレスの原因になる)





ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に暮らすための本

こちらの本ですが、心理士さんにすすめていただいた本です。

月に1回のカウンセリングの時に、ネスケの困りごとに当てはまるページをコピーしてもらい工夫をしているという本がこの本です。

この本には、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)両方の対策が載っています。


この本の特徴として、困りごととアドバイスが細かい項目があります。


そして、1つの困りごとに対して4つのポイントを使い説明されている。

  1. 日常生活で直面する悩みの事例
  2. どのような原因で特性が出るかを医学的に説明
  3. 医療的なものではなく、当事者の方が暮らしに対応するために編み出したやりかたを解説
  4. 当事者である著者が自ら生み出した「手前」のつまずきをなくすヒント

1つの困りごとに対して、上に挙げたことが説明されています。

この本の特徴
  • 著者の村上由美さんは当事者であり言語聴覚士

  • 村上由美さんのご主人も発達障害当事者

  • 1つの困りごとを4つのポイントで分かりやすい

  • ASD,ADHDどちらの困りごとへのアドバイスがある

  • 当事者の方が実際にしている工夫なども載っている

  • 書き出しをする方法もイラストで説明

  • 発売日は2018年3月14日

ネスケは読むことができませんでしたが(字が多め、イラスト少なめ)、カウンセリング時に困りごと1つに絞り工夫をすることを実践しています。

私がネスケと生活する中での、役立ちそうなヒントが載っています。

ネスケが読むのではなく、私が読んでネスケにアドバイスする形が私たちには合っているようです。




大人の発達障害 仕事・生活の困ったによりそう本

発達障害当事者の方に向けた本ですが、わたしには参考になりました。

イラストも多く読みやすい。

こちらの本は、各困りごとに6つのポイントを使い説明がされています。

  1. 困りごとの項目
  2. 困りごとの原因
    (状況と特性も)
  3. 解決のポイント
  4. 解決のヒント
  5. 思考を変える提案
  6. 当事者の方が実際にしている解決法
この本の特徴
  • 監修者:太田晴久さんは昭和大学発達障害医療研究所の准教授

  • ASD、ADHDの困りごとの工夫・対策が載っている

  • 日常生活、仕事、対人関係の困りごとが分かる

  • 当事者の方の体験談も載っている
    (実際行っている工夫・対策など)


  • 当事者の方へ向けたアドバイスだけれどパートナーに参考になる

  • イラストが多いので読みやすい

  • 発売日は2021年2月13日

私は参考になりましたが、ネスケは読み進められませんでした。

※こちらの本は、Kindle Unlimited(アマゾンが提供している電子書籍、月額980円で読み放題)対象商品です。(※令和5年2月現在)






「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック

この本は『発達ハック』のイベント時に採用されたハックをはじめ、新たに当事者の皆さんの声を集めた。

『どんな工夫をして生きやすく過ごしているのか』を、ウェブと紙によるアンケートを実施し、126名の方から回答を得て、この本が出来たそうです。

※こちらの本は、Kindle Unlimited(アマゾンが提供している電子書籍、月額980円で読み放題)対象商品です。(※令和5年2月現在)

この本の特徴
  • 著者の姫野桂さんは当事者でありフリーライター

  • 当事者の方の『みんなで作ったハック集』

  • 当事者の方が実際に行っている工夫や対策がいっぱい載っている

  • まんがや画像などで説明されているので分かりやすい

  • 発売日は2020年4月17日

全部の工夫や対策をするのではなく、1つに絞るとやりやすいかもしれません。
(ネスケは1つに絞り、少しずつ進めています)

ネスケ子
ネスケ子

この本に載っていた『コルクボード』を使った工夫。

ネスケはずっと続けています。





【まとめ】旦那が診断されて『大人の発達障害』のことを知りたい妻が読んだ本

発達障害のことを知りたいと思い、検索魔になったり本を読んでいた私が今思うことは。

  • 特性を知ることは、生活を過ごしやすくすることに繋がる

  • 原因(特性)を知り適した対応ができる
    (対応を考えることができた)

  • 特性を知る前はネスケに対して人格否定をしていたと気づいた

  • 性格やしつけではないと改めて知ることができた

ネスケが昨夜寝る前に話してくれたことを書きます。

ネスケ
ネスケ

自分がされて嫌なことを人にしたくないと思っていた。

なのに、結果的に人にしていることに気づいた。

俺はすごく悲しかった。

そのことをネスケ子に責められたのが俺の中に強く残っている。

ネスケが意図していないことで私が傷つき、私はそんなネスケを責めていた。


人格否定をしていたとも思います。
感情的に責めることは毎回だった。

ネスケの持つ特性や、ネスケの言動の原因を知ることは、ネスケへのわたしの対応を変える事に繋がりました。

わたしの対応が変わったことで、ネスケも変わってきた。

当事者であるネスケも、自分の持っている特性を知ることで変わってきました。

発達障害の特性を知ることで「気づき」が、わたしもネスケもありました。

最近では、紙書籍で読む本と電子書籍で読む本と分けて購入しています。

  • イラスト多めのものは電子書籍
  • 文字が多い物や専門書のようなものは紙書籍。


電子書籍のおすすめは『Kindle』

電子書籍でわたしが読んでいる「マンガでわかる もしかしてアスペルガー!? ~大人の発達障害と向き合う~」

わたしはスマホとiPadに『kindle』のアプリが入っています。

  • スマホは布団の中でも読みやすい
  • 仕事の休憩時間や外出先で読みやすい

iPadの場合は、やはり大きい画面なので読みやすいです。
(重いので寝ながらは無理)

kindleは、Amazonが提供している電子書籍。

Amazonのプライム会員の特典として『Prime Reading』では、1200冊以上が読める。

    何冊かはプライム会員なら、特典として0円で読むことができます。

    Kindle Unlimitedの場合は、もう少し多く発達障害の本を読むことができる。

    Kindle Unlimitedとは
    • 月額980円で200万冊以上の本が読める
    • 最大10冊ダウンロード
      (読まなくなった本を返却して11冊目をダウンロードする。)
    • 1つのアカウントで複数の端末が利用できる
    • Amazon会員なら契約できる
      ※プライム会員になる必要はない

    Kindle Unlimitedで読める「発達障害」に関しての本は何冊かありました。
    少し検索しただけで20冊はありました。

    電子書籍のいいところは

    • 電車通勤なら通勤時間に読める
    • 外出先で時間が空いた時に読める
      (待ち合わせなど暇つぶしにも
    • 布団の中で暗くても読める
      (目には良くない)
    • 重い本を持ち歩く必要もない

    発達障害の本でなくても、漫画や小説など『Kindle Unlimited』対象の本は約200万冊。
    ※令和4年4月現在では200万冊以上とあります。

    毎月のように(大げさに言いました)発達障害の本を購入しているわたしですが、1冊の価格がKindle Unlimitedの月額を余裕で超えている。

    紙書籍にこだわっていたわたしですが、電子書籍ではイラスト多め。
    紙書籍では、文字多めと分けています。

    何かの参考になればと思います。