発達障害(ASD+ADHD)と
診断されているネスケです
妻のネスケ子です
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最近のネスケは『過集中』からの虚脱状態が、少し長めになっています。
『過集中』とは過剰に集中している状態
過集中からの困りごとは、当事者はもちろんですが身近な方にもあります。
我が家でも『過集中』からの困りごとは多く、当事者である旦那ネスケと妻のネスケ子も日々考えてしまうことがある。
わたし達夫婦に起こる『困りごと』は、いくつかあります。
★今回の記事内容
それではそれぞれを詳しく書いていきます。
過集中について詳しく書いている記事も併せてご覧ください。
『過集中』に対して当事者である旦那が思うこと
わたしから見ると
『好きなこと(自分のやりたいこと)だけやっている』という印象でした。
ADHD(注意欠如・多動症)的な『過集中』は、確かに『好きなこと(自分のやりたいこと)だけやっている』という印象は未だ変わりませんが、ASD(自閉スペクトラム症)的な『過集中』は何となく違う気がします。
スイッチが入ってしまった
ASDの過集中は『スイッチが入ってしまった』という感じです。
ASD、ADHDと、どちらの『過集中』も自分の意志では止めるのが難しいようです。
『集中したいことには、集中ができない』という困りごともあるかと思います。
全てのことに集中できるわけではないので、自分でスイッチを入れられるならいいのですが。
100%理解できていることや単純作業は集中できる。
勉強や、仕事には集中できない。
疲れたりストレスが溜まる時は、ゲームに集中するけど「達成感」を感じたいからという気持ちで集中しちゃう。
それと、苦手なことや新しいことをやることは苦痛で集中できない。
旦那が思う虚脱状態
ネスケの場合、過集中の後に必ずやってくる虚脱状態があります。
長時間の過集中が終わると、燃え尽きたように何もできない状態になるんです。
ネスケは、とにかく過集中状態の倍の時間は寝続けます。
『過集中』の後は、寝ても寝ても疲れが取れない。
頭が働かないし、そもそも起きれない。
次の日に10時間以上寝ても「足りない」と感じる。
風邪を引いた時に、頭が重く熱くなる感じに似てる。
いくら集中して作業ができても、その倍は寝ているし、何もできない状態になるから『逆に非効率』だと思う。
虚脱状態(ネスケの場合)の記事を併せてご覧ください。
過集中の時に話しかけられると不快感
過集中の時に話しかけられると、感情的になることが多いです。
ネスケに話したいことがある時など、ネスケの部屋に行き話を始めるわたしですが。
最初は返事があるようなないような感じで、気にせず話しかけていると怒るネスケ。
- 話しかけられると「邪魔をされた」と不快になる
- 「~なの?」など聞かれると「今でなくてもいいだろっ!」と不快になる
例えば『過集中状態』の時
ネスケ子が次の日の予定を聞いてくると「今じゃなくてもいいだろっ!」ってカッとしちゃう。
今はネスケ子が聞くのにも事情や予定があると思えるけど、『過集中状態』の時は感情的になっちゃう。
気持ちを例えるなら、『仕事がいっぱいで忙しいのに質問されている』っていう感じ。
「こんなに忙しいのに話しかけるな」という気持ちが近いかも。
いつも以上に視野が狭くなっているので、他のことに切り替えることができない。
だから何か聞かれても、そのことを考えることができない。
過集中の時の会話についての記事も併せてご覧ください。
旦那の『過集中』に対して妻が思うこと
ネスケが『過集中』に入ると、わたしは孤独感でいっぱいになっていました。
同じ家にいるのに1人でいるようでした。
- 会話ができない
- ごはんも1人
今でも時々「寂しい」と思う時はあります。
けれど『良い意味での諦め』が出来ているので、以前ほどは寂しいとは思わなくなりました。
ネスケの『過集中』から、わたしの困りごとは今も昔も変わらずにあります。
過集中の時と、虚脱状態の時は、ネスケが『感情的になりやすい』状態になるので喧嘩が多くなることも困りごとの1つです。
なにより、飲食、睡眠をとらないということがとても心配。
過集中状態のネスケは、『食べない、飲まない、寝ない』
適度な声かけは毎回している。
けれど、わたしが寝た後はどうすることもできない。
朝わたしが起きた時に、ネスケが起きたままでいると「またか。」と思いつつ心配になる。
興味関心がないことには集中できないのも、『頼むからこれをやってくれ』と思う時は多い。
過集中に入ると、他のことは結果的に先延ばしとなってしまう。
無理なこと分かっているけど、『やることをやってから過集中になって欲しい』とも思ってしまう。
妻が思う虚脱状態
過集中の後には、『虚脱状態』がやって来る。
1日過集中になった後、10時間以上の睡眠をとっていたネスケ。
以前はそのことが理解できなかったわたしです。
えっ!?
まだ寝るの?
寝すぎじゃないの?
- 1日で終わらない10時間以上の睡眠
- ずっとぼーっとしている状態
(心ここにあらずの状態)
過集中の疲れがわたしには理解できなかったんです。
ネスケの様子を見ていると、だんだん予測できるようになっていきました。
今年の2月からネスケの睡眠を記録するようになったことも、ネスケのパターンを知るきっかけになった。
感情的になることが1番の困りごと。
虚脱状態の時は『認知のゆがみ』もひどくなるので、喧嘩になることがとても多い。
話ができないことは、過集中の時と変わらない。
ということは、過集中になると数日ほぼ会話ができないということになります。
会話以外にも、ごはんを一緒に食べることも少なくなる。
それは当然、『同じ家に一緒にいるのに1人みたい…。』と孤独感でいっぱいになる。
という話をネスケにしても「話してるだろっ!」とか「一緒にごはんだって食べてるっ!」と言われる。
1週間に1回でも一緒に食べていれば、ネスケの中では『一緒に食べている、誇張するな』となる。
わたしの中では『ほぼ毎日食べるのが一緒に食べているということです。
虚脱状態の時は、過集中の時と同じように感情的になる。
認知のゆがみもひどくなるので、喧嘩になることが多い。
孤独感も強く、会話も少ない。
現在では『良い意味での諦め』として割り切って、自分の時間として過ごしている。
ただ、子どもがいたら話は違う。
どこでどう割り切るかが、上手く過ごすことに繋がるのではないかと思う。
過集中の旦那に話しかけると不快
ネスケが『過集中』の時に話しかけられると不快と感じるように、話しかけた側のわたしも不快になります。
- 話しかけると怒る
- 些細なことで怒る
- そもそも聞いてくれない
えっ!?
今聞かないと困ることなのに、怒らないでよっ!
そんなに怒るなら、自分でやってよねっ!
現在のわたしは、過集中のネスケは『放置』一択です。
飲食を忘れるほど過剰な集中なので、適度な声かけはします。
それ以外は『放置』。
ですが、『どうしても今聞いておかねばならない』ということもあるんです。
申し訳ないですが、そういう時はネスケの部屋に聞きに行きます。
今は無理っ!
見て分かるだろっ!
怒るネスケ、そのネスケに怒るネスケ子。
高確率で喧嘩になってしまいます。
わたしからすると『なんて理不尽な』って思いますが…。
いつ過集中が終わるか分からない。
だからどうしても聞いておきたいことは、『過集中』の時でも聞くしかない。
でもネスケは怒る。
そこから喧嘩になるけど、わたしからすると「じゃあいつ聞けばいいの?」ってなる。
ネスケは「嘘を言うな、俺はちゃんと話をしているだろ」って言います。
ネスケの話をしていないというのは「全く会話がない」という、全か無か思考なので理解してもらうことは難しい。
ネスケは会話しているのかもしれないけれど、わたしは今の状態は不満と伝える。
あとは『不満度を数値で伝える』
【まとめ】発達障害『過集中』について旦那が思うことと妻が思うこと
わたし達が『過集中』に対して思うことは、それぞれの想いがあります。
当事者であるネスケの困りごと、妻であるわたしの困りごと。
それぞれ、どこかで折り合いをつけなければ一緒に暮らしていくことは難しい。
どちらかが我慢することは、ずっと続けることはできません。
(ネスケの両親は、ネスケ母だけが我慢するということで生活が成立していますが…。)
過集中がメリットになっている方もいますが、ネスケ曰く「それは一部の人だと思う」
今のところ、ネスケは過集中のメリットは少ないです。
わたしにとってのメリットは、「ない」と思っています。
ネスケの過集中が原因で、わたし達が喧嘩になることも多い。
喧嘩は2人のストレスにもなりますし、喧嘩は体力も消耗します。
ネスケが1人で暮らしていたら、ネスケだけの困りごとで終わる。(もしくは全く困らないかも)
一緒に生活していく上で『発達障害の特性からの困りごと』に、お互いが向き合うということはとても大切なことだと思います。
お互いが「理不尽だ!」と思うことは多い。
どこかで折り合いをつけないといけない。
話し合いが必要だけど、特性から話し合いすらできないことが現実です。
けれど、お互いが工夫をしないと上手くいかない。
伝え方を工夫するか、対応を考えて、やっぱり伝えないとならない。
理解してもらうことは難しい。これは、当事者、パートナーお互いが「理解してもらいたい」と思っていることだと感じています。
どちらか一方が我慢すれば簡単なのかもしれないけど、一方だけが我慢することはとてもしんどい。
良い意味での諦めは、お互いが必要です。