発達障害(ASD+ADHD)と
診断されているネスケです
妻のネスケ子です
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発達障害の特性を調べていて、『偏食』と目にしたことはありませんか?
旦那ネスケは『偏食』とまではいきませんが、ネスケの食事について困ってしまうことが多いです。
調べてみると発達障害の『偏食』には、発達障害の特性などが大きく関係している場合があることが分かりました。
特性が原因となっている偏食は、普通の好き嫌いとは違う。
「わがまま」とも思われがちですが、わがままとも違います。
幼少期はもちろんですが、大人になっても偏食があると『栄養面での心配』ですよね。
わたしも日々心配しています。
ネスケは、『過集中』や『虚脱状態』などが原因となり生活が乱れることが多いです。(もちろん食生活も)
そして食事内容だけではなく、食事の仕方にもネスケの特徴が強く出ています。
他にもネスケの場合は、特性は関係ないかもしれないけど気になることが多い。
- 『偏食』とまではいかないが、調理法によっては食べられない食材がある。
(感覚過敏) - 大皿に盛りつけると、他の人のことを気にせずに食べたいだけ食べてしまうことがある。
(自分が食べられる量が分からない、集中して他のことに意識がいかない) - 三角食いができない。
(1品集中食い) - 同じ物を毎日でも食べる
(マイブームが来て、突然去っていく) - 食べながら会話は苦手
(話すか食べるかなので遅い) - 食べこぼすことが多い
(協調運動障害、マルチタスクが苦手) - お箸の持ち方が独特
(弟君も同じ持ち方) - 食事マナーは気にしない
(ネスケ父とそっくり)
主な特徴としては、上にあげたようなことがあります。
(あくまでもネスケの場合です)
他にも細かいことを言い出したらキリがない。
それでは、ネスケの場合として詳しく書いていこうと思います。
あくまでも『ネスケの場合』なので、発達障害の特性を持つ方全員に当てはまるものではありません。
他にも特性は関係ないかもしれないけれど、わたしが気になるネスケの食事についてのことを紹介します。
『発達障害の特性』からの偏食の場合
『発達障害 食事 困りごと』と検索してみると、『偏食』についての困りごとが多いことが分かります。
食事についての困りごとを調べるうちに、ネスケの幼少期の食事を知りたくなりました。
ということで、ネスケ母に聞いてみました。
お義母さん、ネスケの子どもの頃の食事ってどうだった?
好き嫌いとかあったかな?
えっ!
うーん…。
良く食べる子だった…?
好き嫌い?
え…やだ、覚えてない。
あ、覚えてない…?
うん、わかった。
ネスケも覚えていないし、お義母さんも覚えていない。
残念ですが、ネスケ幼少期の食事を書くことができません。
お子さんの食事に関しての困りごとで一番多いのは『偏食』なのではないでしょうか?
発達障害の特性を持っている場合の偏食は、感覚過敏や特性が強く影響しています。
- 歯ごたえや匂い
(噛んだ時の感触や音、匂いや味などが嫌) - 認知機能の発達の影響で色や形が違うものに手が出せない。
(食べたことがないものに不安を感じたり)
などなど
でも子供ってみんなそうじゃない?
そんなことを言い出したら、みんな発達障害になっちゃう。
いやいや、発達障害の特性を持っている場合の偏食は、ただ単に「好き嫌い」をしているわけではなくて、特性からの原因があるっていう話だからね。
「この食材が嫌だ」の「嫌」というのは、「嫌だから食べない」ではなく『食べられない』です。
上手く伝えられない…。
「食べない」ではなく「食べられない」
そして「わがまま」とは違う。
しかし「食べられない食材」の中にも、ネスケの場合は調理法を変えると食べられるものもあるので、極力ネスケが食べられる調理法をしています。
例えば、「玉ねぎはくたくたになるまで火を通すと食べられる」など。
他にも偏食の原因として、ASD(自閉スペクトラム症)の特性の1つ『強いこだわり』や『いつもと同じに安心する』があります。
感覚過敏からの偏食の場合
感覚過敏から『味覚や食感などが嫌』と感じると、強い嫌悪感から食べなくなる。
食感など感覚過敏が原因の場合は、『どんな食感が苦手か?』ということを知る必要があります。
調理法を変えることで食べられるようになることもある。
大人の発達障害の場合、だいたいの方が発達障害ということを知らずに成長しています。
ネスケの場合は、食感が嫌というものもあるけれど調理法によっては食べられるものもあります。
- 玉ねぎは、くたくたにすれば食べられる。
少しでも芯が残っていると食べられないが、オニオンスライスは食べられる。 - 野菜の芯が食べられない
味が嫌いではなく、食感が無理。
細かく刻めば食べる時もある。 - 味が濃い物だと食べられるけれど、味が薄い物(淡白な味)は食べられない。
今日のおかずだと、ごはんが食べられないみたい…。
納豆で食べていい?
え・・・
おかず3品あるけど、だめなの?
時々起こる、ネスケの「ごはん(白米)が食べられない」現象。
淡白な味(薄味など)のおかずの時は、お米が食べられないネスケ。
お米が食べられなかったある日の夕食を載せます。
この日のメニューは
- かつおのたたき
- きゅうりとささみの梅和え
- レタス、ツナ、キュウリ、わかめの酢和え
- あさりの味噌汁
淡白な味のおかずの日は、納豆でご飯を食べるネスケ。
なので、1品は濃い味付けの物を作るようにしています。
- 揚げ物
- 甘辛く濃い味付け
- 辛みが強い味付け
かつおのたたきではなく、まぐろのお刺身の時はごはんを食べられます。
(まぐろのお刺身の時は、醬油とワサビをべたべたとつけるからなのか?)
お弁当の時は、白米にふりかけをかけないと食べれない。
おかず類は、温めないと食べられません。(冷めてしまったおかずは食べない。)
白米を食べなかった日は、夜遅い時間にお腹が空いて「なにかない?」と言われてしまう。
味噌汁だけでも白米が食べられるわたしは、「え?」と思う時は多い。(白米大好きなネスケ子)
「おかずが3品もあるのに。」って思うけど、ネスケが食べられないなら仕方がない。
食べられるおかずを作るか…。
ある日の話
なにか分からないと不安からか食べないことが多い。
知らない味や食べなれない味は「美味しいんだと思うけどたべられない。」と言います。
トマト煮が好きなわたしは作って食べますが、ホールトマト缶などを使ったトマト煮は食べても「美味しいんだと思うけど…。」とネスケは食べません。嫌いとかではないようです。
ネスケはトマトケッチャプの味は大好きです。
あとは『自分が思っていた味と違うと食べられなくなる』ということもあります。
食事の仕方~旦那ネスケの場合~
ネスケの食事の仕方(食事について)は、わたしから見て気になることがいくつかあります。
ASD(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠如・多動症)の特性から、食事の様子にも特徴が現れます。
ネスケの場合として、どんな様子なのかを書いていきます。
一品集中型の食事
3品おかずがあったとすると、ネスケは1品を食べきってから次のおかずに行きます。
大皿に盛りつけていた頃は、3品目を食べる前にお腹がいっぱいになってしまっていたネスケ。
3品食べられない以前に、大問題がありました。
わたしの食事中に1品おかずがなくなってしまう…。(食べつくし系です)
均等に3品を食べていくわたしが、一口だけしか食べていないうちにおかずがなくなるんです。
ならば、大皿をやめればいいと思う。
そう、わたしも思った。
当時も今も食器洗い担当はネスケなんですよね。
大皿をやめよう。
ネスケとわたしのお皿を分けて盛り付けよう。
それか、取り皿を使う。
わたしの食べるおかずがなくなるよ…。
食器が増えたら洗うのが大変じゃないか。
今のままでいいよ!
食べたければ食べればいいじゃないか。
栄養バランスが良い食事だけど、品数は少なく。
1品集中型だけど、お皿を増やせない。
…。
他にも、人のペースに合わせることが苦手ということもあります。
1品集中型の対策(我が家の場合)
1品集中型対策としては、我が家ではランチプレートを活用しています。
ネスケの食事を、丼物以外はランチプレートにしています。
ランチプレートにしたことのメリットは多かった。
- ランチプレートのおかずを全部食べきることができる
- わたしの分のおかずを取られることがなくなった
- お皿は1枚で済むのでネスケも納得
わたしが使っているランチプレートは、深めなので汁が多めのおかずも盛ることができて使いやすいです。
鍋物類の場合は、1人用の土鍋を使っています。
鍋物の時にも白米が食べられないネスケには、うどんを入れて工夫をしています。
品数が多い時の困りごと
品数が多いと、席に着いた時のネスケの動きが止まります。
おかずが多いと何から食べていいか分からない。
どうすればいいか分からなくて、戸惑ってしまうし箸が止まってしまう時もある。
『本当は1品が食べやすいけれど、1品だと栄養が偏る』と言うネスケです。
このことからも、ランチプレートが活躍しています。
何から食べても、ランチプレートのおかずを食べきれば良い。
ネスケの気持ちを楽にしてくれました。(もちろんわたしも)
食べこぼすことが多い
ネスケは食べこぼすことが多いんです。
食事について調べていると、発達障害の特性を持つ方への困りごとに『食べこぼし』があります。
食べこぼしが多いことの原因と思われるものを、いくつかあげてみます。
発達障害の1つに『発達性強調運動障害(DCD)』があります。
身体的には問題がないが、運動を運動を組み合わせることができないという障害。
極端に運動が苦手だったり、極端に不器用というのが特徴です。(協調運動障害は、以前『不器用症候群』とも呼ばれていた。)
食べこぼしが多いネスケの場合は、お箸の持ち方が変わっていることも関係しています。
発達性強調運動障害とは?
発達性協調運動障害とは、日常生活における協調運動が、本人の年齢や知能に応じて期待されるものよりも不正確であったり、困難であるという障害です。別名、不器用症候群とも呼ばれていました。
引用元:LITALICO発達ナビ
https://h-navi.jp/column/article/35025585
- 指先を使うのが苦手
(お箸を使うのが苦手など) - 物によくぶつかる
(物をよく落とす)
他にも『発達性強調運動障害』の特徴はありますが、不器用さが目立つということが大きい特徴だと思います。
成長するにつれ不器用さは目立たなくなると言います。
『食べこぼしが多い』原因には、マルチタスクが苦手なことも関係している。
箸を使い食べ物を口に運ぶ。などの一連の作業が、マルチタスクともいえるということです。
食べこぼすことにも原因があると思うと、「まあ仕方がないか。」くらいに思えるようになりました。
『大人なのに…。』と思われることもあるかと思いますが、家でなら「拭けばいい。」くらいに思っています。
自分の食べられる量がわからない
食べ放題や大皿料理など、自分の食べる分を取り分ける場合。
ネスケは、食べきれないほど取り分ける傾向があります。
自分が食べられる量が分からない。
わたしも、お腹が空いている時などは『目が欲しがる』なんて時があります。
それでも少しずつ取り分けて食べていきます。
ネスケの場合は、最初にドカッと取り分けて来るんですよね。
家では「あとで食べる」とラップをして残しますが、結局食べずに処分しています。
自分がどのくらい食べられるか分からない。
発達障害の特性を持つ方は、『自分の適量が分からない』という方が多い傾向がある。
当事者の方の動画を観ていても、ネスケと同じように食事に困る方がいたことが分かりました。
今では『ネスケが残したものは、絶対に食べる』と約束をしています。
前日に「あとで食べる」と残したものは、次の日のネスケのおかずになります。家では多く取り分けるということが減った気がします。
同じものばかり食べる
わたしが仕事でネスケが休みの日などに、ネスケに聞くんです。
今日のお昼なにを食べたの?
何を食べたらいいか分からなかったから、食べていないよ。
どういうこと?
ネスケがよく言うことです。
「なにを食べていいか分からない。」
何を食べるか考えるだけでも疲れてしまい、『食べない』を選択する時も多いです。
「同じものばかり食べる」ことや「同じものを毎日食べる」というのは、何を食べるか考えることがないという理由の他に『同じ物を食べることへの安心感』もあります。
その他の食事についての困りごと
食事に関しては気になることと言えば、特性は関係ないかもしれないけれど『食事マナー』が悪いです。
気にしなければ良いけれど、ほぼ毎日一緒に食事をしているわたしは気になってしまいます。
俺は、食事マナーなんて教えてもらったことなんてない。
食べ方を注意されたこともない。
父さんだって同じなんだから、俺のせいじゃない。
好きに食べたっていいだろ、迷惑かけたか!?
ネスケ家全員こんな感じなので、ネスケを責めるわけでもないです。
迷惑をかけていないのかもしれないけれど、相手が不快と感じてしまうことも多いのが食事マナーだと思います。
わたしも食事マナーが完璧なわけではありませんが、一般的なマナーは気をつけてほしいと思う今日この頃です。
家では良いけれど、外に出た時に損をすることも多いのではないでしょうか。
食事の困りごとと我が家の対策(工夫)
特性が原因となる困りごととして、今回は「食事について」書いてきました。
調理法を変えてみることや、使われている食材の説明などで改善されることもあります。
- 調理法を変えてみる
- 食材を説明する
- 温度などに気をつける
食事の仕方が気になるところがあっても、お皿を変えることやお皿の配置を変えるなどの対策法があります。
食事マナーに関しては、長年のことなのですぐには改善されないとは思っています。
ただ、食事の度に注意しています。
お箸や手の甲でお皿を遠ざけるのは、不快に感じてしまうので都度やめて欲しいことは伝えています。
ネスケ父も同じなので、注意した時に「なら、父さんにも言え!」と言われると困ってしまう時もあるんですよね…。(「家では注意されたことがない。」とか言われると言えなくなる。)
折り合いをつけられるところと、つけられないところの境がむずかしいです。
カウンセリングの時に「育て直し」という言葉が出てきたこともありますが、ネスケももう35歳なので簡単なことではありません。
過集中や虚脱状態から食生活が乱れやすいので、普段の食事をしっかり摂って欲しいという気持ちは強いです。
『できることはするけれど無理はしない』をモットーに行きたいと思います。